『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』子育てのなかで、ついどなる…、つい手が出そうになる…子育てでは誰でも「毒親」になりえる!そうならない気持ちの持ち方とは?
産業医・精神科医の井上智介さん著『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』が主婦の友社より刊行されました。
育児はとてもストレスフル! 誰でも毒親になりえます
子育てというのは、非常にストレスフルなものです。仕事は嫌ならやめられるけれど、子育ては嫌でもやめられません。逃げるという選択肢がまずありません。初めての子育てに、不安や心配のない親御さんは、いないのではないでしょうか。
しかも子育ては、独自性の高いもの。つまり一つ一つの家庭によって違いが大きく、親は基本的に自分の家庭しか知りません。そんなふうに、子育てというのはとても難しいものにもかかわらず、世の中では「子育てができてあたりまえ」「誰でもやっているもの」というイメージがもたれています。それが、ますます親御さんを苦しめているのです。子育てのストレスとプレッシャーは新たな毒親を生んでしまいます。
◆毒嫌の兆候は?=以下のふるまいから見え始めます。
〇家事を完璧にやらないと気がすまない
〇世間的によいとされることは、どんどんとり入れたい
〇子どもがどこで何をしているかを把握しておきたい
思い当たる節のある人も、少なくないのではないでしょうか。そんな人は、実は毒親予備軍かもしれません。
たとえば、一つ目の「家事を完璧にやらないと気がすまない」人。これは毒親の一歩手前。たとえば日常の料理も、冷凍食品を使ってはいけない、インスタント食品は出せない、絶対に手作りでなくてはダメと完璧主義に陥っている人は、いつかそれを育児にもあてはめて、子どもにも完璧を求めてしまいます。
「世間的によいとされることは、どんどんとり入れたい」と考える人も、とても危険です。世間の評価=自分の評価ですから、わかりやすい見栄を張ってしまうのです。これがどんどんエスカレートすると、子どもの意見や考えとは関係なく、世間的によいと思われる枠組みに子どもをどんどん押し込めていきます。
◆毒親にならない気持ちの持ち方を知りましょう
そもそもなぜ毒親になってしまうのか、自分の親が毒親だったら、その影響で自分も毒親にならないためにはどうすればいいのか、子どもを健全に育てるにはどうしたらいいのか……、この本では、自分が毒親化していると気づいた人が、呪縛から脱し、わが子に向き合い、自分らしく生きていくステップをていねいに紹介しています。
著者プロフィール
著者の井上智介(いのうえ・ともすけ)さんは、兵庫県出身。産業医・精神科医。
島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動する。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやSNS、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。
『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)など著書多数。
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