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『14歳の教室 どう読みどう生きるか』誰にも先が見えない今だからこそ、これからの生き方は自分で決める!

若松英輔さん著『14歳の教室 どう読みどう生きるか』

若松英輔さん著『14歳の教室 どう読みどう生きるか』

気鋭の批評家であり随筆家の若松英輔さんが、東京の筑波大学附属中学校の中学生たちに約半年間にわたって行った「人生の講義」をもとに書き下ろした『14歳の教室 どう読みどう生きるか』がNHK出版より刊行されました。

 

進むべき道に迷ったとき、生きがいを見失ったとき、自らを支える言葉と出会う「7つの授業」

本書では、「おもう」「考える」「読む」「書く」「聞く」「話す」という、一見すると非常に素朴な動詞の意味を問い直すことで、私たちがこの困難な時代を生き抜いていく術を考えていきます。

 
「意味を問い直す」というと何か難しい営みが行われているのではないかと身構えるかもしれません。しかし、若松英輔さんは本書で次のように述べています。

「私たちは「人生の一語」をすでに自分の内に宿しています。誰からも与えてもらう必要なないのです。生きるとは、自分のなかにすでにあって、見過ごしている何かを見出そうとすることにほかなりません。」――第5講 読むと書く2

 
自分の人生で大切なことは、あたかも冒険家が未開の地を目指すように、遠くに遠くに見出すものではない。気が付いていないだけで、実は自分の一番身近に発見することができるんだ、というのです。

では、そんな実は身近にある「生きる意味」「生きがい」をどのように見つければいいのか。本書では、中学生を対話に相手にしているからこその分かりやすい解説を軸に、人が生涯をかけて大切にしていきたい言葉との出会い方を教えてくれます。

 
また本書は、本屋さんで気軽に試し読みもできない今だからこそ、第1章を無料で公開。2020年で生誕60周年を迎える哲学者・池田晶子さんの傑作『14歳の君へ どう考えどう生きるか』へのオマージュも込められた「新しい人生の教科書」の一端を味わってみてください。

★第1章無料公開:https://nhkbook-hiraku.com/n/nd28384e560d6

 

本書の構成

はじめに

第1講 おもう

第2講 考える

第3講 分かる

第4講 読むと書く1

第5講 読むと書く2

第6講 対話する1

第7講 対話する2

おわりに

 

著者プロフィール

著者の若松英輔(わかまつ・えいすけ)さんは、1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、随筆家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。

2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞を受賞。

著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『生きる哲学』(文春新書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社、文春文庫)、『種まく人』『詩集 愛について』(以上、亜紀書房)、『詩と出会う 詩と生きる』『NHK出版 学びのきほん 考える教室 大人のための哲学入門』(以上、NHK出版)など多数。

 

14歳の教室 どう読みどう生きるか
若松 英輔 (著)

答えは誰かがくれるものじゃない。自分で見つけるものなんだ。

進むべき道に迷ったとき、先が見えずに苦しいとき、生きがいを見失ったとき、言葉が君を支えてくれる。「おもう」「分かる」「考える」「読む」「書く」「聞く」「話す」――素朴な動詞の意味を問いながら、大切な言葉と出会う7つの授業 。生誕60周年を迎える池田晶子の傑作『14歳の君へ どう考えどう生きるか』へのオマージュを込めた、新しい「人生の教科書」。

 
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進むべき道に迷ったとき、生きがいを見失ったとき、自らを支える言葉と出会う「7つの授業」――若松英輔『14歳の教室 どう読みどう生きるか』より〔前編〕|本がひらく

 


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