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『メンタルの強化書』佐藤さん優が説く、あなたの周りにいる自分勝手で図々しい下品な人たちに「心を削られない働き方」とは

佐藤優さん著『メンタルの強化書』

佐藤優さん著『メンタルの強化書』

佐藤優さん著『メンタルの強化書』が、クロスメディア・パブリッシングより刊行されました。

 

知の巨人・佐藤さん優が説く、自分のための「働き方改革」――「いまの世の中、ふつうの精神では心が折れてしまう…。あなたの心を守る仕組みが必要だ。」

著者の佐藤優さん自身、近年、講演会や勉強会の後で“メンタル面の不調”について相談されることが飛躍的に増えたといいます。

その背景には、日本社会が急速に新自由主義化し、ビジネスパーソンが常に競争圧力にさらされていることがあります。新自由主義を推進すると弱肉強食の社会になり、格差が拡大。一旦、転落してしまうと、そこから這い上がることはほぼ不可能になります。その結果、メンタル面で苦しむ人が増える……。

 
こうした弱肉強食の社会において、競争に耐え、勝ち残ることができるのは一握りの人だけ。彼らは、他人を蹴落としてでも自分は生き残ってみせるという、悪く言えば自分勝手で図々しい──言い換えると“下品”な人たちです。

大半の繊細で優しい心を持った普通の人たちは、こういった人たちとの競争の中でいつか心が折れてしまいます。

 

外務省での任務、特捜検察からの追及、512日間に及ぶ拘留……過酷な環境で心を保ち続けた著者が教える「メンタル強化術」とは?

どんなに必死に頑張って働いても、会社に貢献しても、自分の「心」=「メンタル」が壊れてしまったら元も子もありません。

ではこれから先、私たちはどのように働き、どのようにして心を守ればいいのか。下品になってでも戦い続けるのか、品格を保ちながら別の戦い方を探すのか。

 
本書ではこれからの時代を折れずに、負けずに、疲弊せずに生き抜くための働き方を提案します。

 

本書の構成

第1章 下品化する社会とどうつき合うか?
一度、心が折れると完治するのが難しい
孤独の中で抱えきれない仕事を負う
心が折れた人は罪を犯すという暴論
理解しがたいものを排除しようとする動き
この異常な世界と距離を置いて生きる
不安と恐怖をあおったメディアの責任
ラベリングによって逸脱者を作り出している
「負け組」を作ることで「勝ち組」が生き残る
繊細で優しい人は勝ち組になれない
下品な〝三かく人間〟が出世する社会  etc.

第2章 「前のめり」な生き方をやめる
貴族のような生活をしているのに幸せでない
つねに不安感、孤独感に苛まされている
神なき後に神の位置に座ったのは誰か?
共同体の一員から孤独な個としての存在へ
お金の不安につけ込んだ商品、サービス
教養を身につけないと生き残れない?
「前のめりな生き方」は他者に利用される
官僚たちは知っていて、黙っている
「自己責任論」が生まれた背景とは?
欧米には自己責任という言葉はない  etc.

第3章 折れない! 疲れない! 自分のための働き方改革
「時短ハラスメント」で心が折れてしまう
エリート社員は残業できないと困る?
「一般職」「専門職」として働く場合の人生戦略
仕事の「快適度」と「達成度」でタイプを診断
国民を心配しての改革か、それとも……?
日本経済を守るために中小企業を潰す
いずれ正社員の非正規化が始まる
明日できることは今日やらない
余計なエネルギーを使わない働き方を目指す  etc.

第4章 心が折れた時の動き方・考え方
「助け合う組織」から「奪い合う組織」へ
心が折れそうになったら、とにかく休むこと
復帰する時は以前の6掛けでよしとする
SNSがあるせいで心が休まる時がない
現代社会は依存症と背中合わせ
睡眠の質が下がるとメンタルも落ち込む
仕事以外で小さな目標を設定してみる
怒りをコントロールすることで心を整える
相手の怒り、焦りの原因がわかれば怖くない  etc.

第5章 コミュニティとアソシエーションで乗り越える
不条理にまみれた世界を解釈するための辞典
混乱と不安の時代、再び宗教が力を持つ?
上品な人が集まり共同体を構成する
社会的な使命をもったアソシエーションとは?
シングル同士、夫婦同士が集まって協力し合う
殺伐とした都心で働き続ける意味はあるか
最大のセーフティネットは人とのつながり
『「いき」の構造』に見るしなやかな生き方
「意気地」があるから「媚態」も上品になる
自らの限界を知らない存在は傲慢になる  etc.

 

佐藤優さん プロフィール

著者の佐藤優(さとう・まさる)さんは、1960年東京都生まれ。作家。元外務省主任分析官。

同志社大学神学部卒業。同大大学院神学研究科修了後、1985年外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。北方領土問題など対ロシア外交で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。2009年、最高裁上告棄却。2013年、執行猶予期間を満了し刑の言い渡しが効力を失う。同志社大学神学部客員教授、同大学特別顧問、名桜大学客員教授。

著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)など多数。

 

メンタルの強化書
佐藤 優 (著)

いまの世の中、ふつうの精神では心が折れてしまう。
あなたの心を守る仕組みが必要だ!

外務省、特捜検察……巨大組織に屈せず、心を守り抜いた佐藤優氏が語るメンタルの強化術。

 


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