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Yahoo!ニュース×本屋大賞「ノンフィクション本大賞2018」 ノミネート10作品が決定

「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作が決定!

「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作が決定!

Yahoo!ニュースと本屋大賞は連携し、ノンフィクション作品を対象とした「ノンフィクション本大賞2018」を新設、書店員による一次投票が終わり、ノミネート作品が決定しました。

 

「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」が創設! ノミネート10作品が決定!

Yahoo!ニュースと本屋大賞は、初の試みとして、2017年7月1日から2018年6月30日の間に、日本語で出版されたノンフィクション作品全般 (海外作品の翻訳本、新書は除く)を対象とする「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を開催することとなりました。

 
7月10から8月9日まで書店員による一次投票を行い、ノミネート作品(10作品)が決定しました。
今後、本屋大賞実行委員会とYahoo!ニュースによる二次選考を経て11月に大賞作品が決定します。

 
大賞作品には、取材支援費として賞金100万円が贈られます。

 

「ノンフィクション本大賞2018」ノミネート作品

「ノンフィクション本大賞2018」のノミネート作品は次の通りです。

 
■ノミネート作品(作品名五十音順)

『一発屋芸人列伝』(山田ルイ53世さん/新潮社)

『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(松本創さん/東洋経済新報社)

『極夜行』(角幡唯介さん/文藝春秋)

『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』(旗手啓介さん/講談社)

『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』(青山透子さん/河出書房新社)

『ノモレ』(国分拓さん/新潮社)

『Black Box ブラックボックス』(伊藤詩織さん/文藝春秋)

『モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語』(内田洋子さん/方丈社)

『ユニクロ潜入一年』(横田増生さん/文藝春秋)

『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』(石井光太さん/双葉社)

 

一発屋芸人列伝
それでも、人生は続く。不器用で不屈の人間たちに捧げる、涙と笑いのノンフィクション!雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。

 
軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
乗客と運転士107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年4月25日のJR福知山線脱線事故。
妻と実妹を奪われ、娘が重傷を負わされた都市計画コンサルタントの淺野弥三一は、なぜこんな事故が起き、家族が死ななければならなかったのかを繰り返し問うてきた。
事故調報告が結論付けた「運転士のブレーキ遅れ」「日勤教育」「ATS-Pの未設置」等は事故の原因ではなく、結果だ。
国鉄民営化から18年間の経営手法と、それによって形成された組織の欠陥が招いた必然だった。

「組織事故」を確信した淺野は、JR西日本自身による原因究明と説明、そして、組織と安全体制の変革を求める。そのために遺族感情も責任追及も封印し、遺族と加害企業による異例の共同検証を持ち掛けた。

淺野の思いに呼応し、組織改革に動いた人物がいた。事故後、子会社から呼び戻され、初の技術屋社長となった山崎正夫。
3年半でトップを退くが、その孤独な闘いは、JR西日本という巨大組織を、長年の宿痾からの脱却へと向かわせた。
それは、「天皇」井手正敬の独裁に依存しきった組織風土、さらには、国鉄改革の成功体験との決別だった。

淺野と山崎。
遺族と加害企業のトップという関係ながら、同世代の技術屋ゆえに通じ合った2人を軸に、巨大組織を変えた闘い、鉄道の安全を確立する闘いの「軌道」を描く。
そこから見えてきたのは、二つの戦後史の「軌道」だった──。

 
極夜行
探検家にとっていまや、世界中どこを探しても”未知の空間“を見つけることは難しい。大学時代から、様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3カ月から4カ月、極端な場所では半年も続くところもある」(本文より)。彼は、そこに行って、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった。その行為はまだ誰も成し遂げていない”未知“の探検といってよかった。 シオラパルクという世界最北の小さな村に暮らす人々と交流し、力を貸してもらい、氷が張るとひとりで数十キロの橇を引いて探検に出た。相棒となる犬を一匹連れて。本番の「極夜の探検」をするには周到な準備が必要だった。それに3年を費やした。この文明の時代に、GPSを持たないと決めた探検家は、六分儀という天測により自分の位置を計る道具を用いたため、その実験や犬と自分の食料をあらかじめ数カ所に運んでおくデポ作業など、一年ずつ準備を積み上げていく必要があった。そしていよいよ迎えた本番。2016年~2017年の冬。ひたすら暗闇の中、ブリザードと戦い、食料が不足し、迷子になり……、アクシデントは続いた。果たして4カ月後、極夜が明けた時、彼はひとり太陽を目にして何を感じたのか。足かけ4年にわたるプロジェクトはどういう結末を迎えたのか。 読む者も暗闇世界に引き込まれ、太陽を渇望するような不思議な体験ができるのは、ノンフィクション界のトップランナーである筆者だからこそのなせる業である。

 
告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実

第40回講談社ノンフィクション賞を選考委員の圧倒的な支持により受賞!
「息子がどのような最期を遂げたのか、教えてくれる人はいませんでした」――日本が初めて本格的に参加したPKO(国連平和維持活動)の地・カンボジアで一人の隊員が亡くなった。だが、その死の真相は23年間封印され、遺族にも知らされていなかった。文化庁芸術祭賞優秀賞など数々の賞を受賞したNHKスペシャル待望の書籍化。隊員たちの日記と、50時間ものビデオ映像が明らかにした「国連平和維持活動の真実」。

【参考】講談社ノンフィクション賞に旗手啓介さんと宮下洋一さん | 本のページ

 
日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る
日航機123便墜落事故原因に迫る新事実!
この事故は「事件」だったのか!?

1985年8月12日。日航ジャンボ機123便は、なぜ御巣鷹の尾根に墜落しなければならなかったのか──。

「この出来事を風化させてはならない。」三十三回忌を前に、その情熱が生んだ、真相究明に一石を投じる渾身のノンフィクション!

当時、生存者の一人である日航客室乗務員落合由美さんの同僚であった著者は、この「事故」に今なお疑問を抱き、数々の目撃者の証言をもとに真相に迫っていく。
前著からさらに探査の精度が深まり、頁をめくるごとに次々と新事実が明らかになっていく迫真の展開力で一気読み必至!

 
ノモレ
奴隷にされた曾祖父が、100年以上前に密林で生き別れになった仲間。突如出現したイゾラドは、彼らの子孫、我々のノモレではないのか―。未知の人々を保護すべきか、警戒すべきか。ペルー国内が騒然となるなか、先住民イネ族の若きリーダー・ロメウは、曾祖父の言葉を思い起こしていた。1902年、入植者の白人が経営するゴム農園で奴隷にされた曾祖父たちは、生き延びるためにパトロンを殺し、二手に分かれ、逃げたのだ。曾祖父たちは故郷へ戻ったが、森に消えた仲間たちと二度と会うことはなかった。文明、歴史、人種、時間、言葉…。現代人の価値観に挑むノンフィクションの臨界点!

 
Black Box
真実は、ここにある。 なぜ、司法はこれを裁けないのか? レイプ被害を受けたジャーナリストが世に問う、 法と捜査、社会の現状。 尊敬していた人物からの、思いもよらない行為。 しかし、その事実を証明するには――密室、社会の受け入れ態勢、差し止められた逮捕状。 あらゆるところに〝ブラックボックス〟があった。 司法がこれを裁けないなら、何かを変えなければならない。 レイプ被害にあったジャーナリストが、自ら被害者を取り巻く現状に迫る、圧倒的ノンフィクション。

 
モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語
人々にとって、本が遠い存在だった時代、トスカーナの山深き村に、イタリア中に本を届ける人々がいた――。

イタリアの権威ある書店賞〈露店商賞(Premio Bancarella)〉発祥の地がなぜ、トスカーナの山奥にあるのか?
その謎を追って、15世紀グーテンベルクの時代から、ルネッサンス、そして現代へ。
創成期の本を運び、広めた、名もなき人々の歴史が、今、明らかになる。
舞台となった、山深きモンテレッジォ村に居を構え取材した、著者渾身の歴史ノン・フィクション!

「はじめに」より
人知れぬ山奥に、本を愛し、本を届けることに命を懸けた人たちがいた。
小さな村の本屋の足取りを追うことは、人々の好奇心の行方を見ることだった。
これまで書き残されることのなかった、普通の人々の小さな歴史の積み重なりである。
わずかに生存している子孫たちを追いかけて、消えゆく話を聞き歩いた。
何かに憑かれたように、一生懸命に書いた。

 
ユニクロ潜入一年
ワンマン経営に疲弊する現場を克明に描く潜入ルポルタージュの傑作!

サービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制――。
「(批判する人は)うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」
そんな柳井正社長の言葉に応じ、ジャーナリストはユニクロの店舗への潜入取材を決意。妻と離婚し、再婚して、姓を妻のものに変え、面接に臨んだ――。

「週刊文春」誌上で大反響を呼んだ「ユニクロ潜入ルポ」をもとに、一年にわたる潜入取材の全貌を書き下ろした。読む者をまさにユニクロ店舗のバックヤードへと誘うかのような現場感に溢れたルポルタージュである。気鋭のジャーナリストが強い意志をもち、取材に時間をかけ、原稿に推敲を重ねた読み応えのあるノンフィクション作品が誕生した。

 
43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層
2015年2月20日、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で13歳の少年の全裸遺体が発見された。
事件から1週間、逮捕されたのは17歳と18歳の未成年3人。
彼らがたった1時間のうちに、カッターの刃が折れてもなお少年を切り付け負わせた傷は、全身43カ所に及ぶ。そこにあったあまりに理不尽な殺意、そして逡巡。
立ち止まることもできずに少年たちは、なぜ地獄へと向かったのだろうか――。著者初の少年事件ルポルタージュ。

■インターネットを中心に巻き起こった「犯人捜し」の狂騒
■河川敷を訪れた1万人近くの献花の人々の「善意」
■同じグループで「居場所」を共有していた友人たちの証言
■遺族の「涸れることのない涙」――浮かび上がる慟哭の瞬間

「遼太君、君はあの夜、血だらけになった体で闇の中を這い、どこへ向かおうとしていたのだろうか」

 
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