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【第3回渡辺淳一文学賞】東山彰良さん『僕が殺した人と僕を殺した人』が受賞 織田作之助賞・読売文学賞に続き3冠

集英社は3月30日、第3回渡辺淳一文学賞の受賞作を発表しました。

 

東山彰良さん『僕が殺した人と僕を殺した人』が織田作之助賞&読売文学賞に続き、3冠を達成!

第3回渡辺淳一文学賞の受賞作は、次の通り決定しました。

 
■第3回渡辺淳一文学賞

東山彰良(ひがしやま・あきら)さん
『僕が殺した人と僕を殺した人』(文藝春秋社)

 
東山彰良さんは、1968年、台湾・台北市生まれ。西南学院大大学院修士課程修了。2003年に『逃亡作法』でデビュー。2015年に『流(りゅう)』で直木賞、2016年に『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。

なお、今回の受賞作『僕が殺した人と僕を殺した人』は、2017年の第34回織田作之助賞および2018年の第69回読売文学賞も受賞しています。

 
選考委員は、浅田次郎さん、小池真理子さん、髙樹のぶ子さん、宮本輝さん。

贈賞式は5月18日に開催される予定です。

 

渡辺淳一文学賞について

渡辺淳一文学賞は、昭和・平成を代表する作家であり、豊富で多彩な作品世界を多岐にわたり生み出した渡辺淳一さんの功績をたたえ、「純文学・大衆文学の枠を超えた、人間心理に深く迫る豊潤な物語性を持った小説作品」を顕彰する文学賞です。集英社と公益財団法人一ツ橋綜合財団が主催。

前年の1月~12月に刊行された、日本語で書かれた小説(単行本および単行本未刊行の文庫)が対象。受賞者には、正賞として記念品、副賞として200万円が贈呈されます。

 

僕が殺した人と僕を殺した人
選考会で絶賛された直木賞受賞作『流』を経て生まれた、圧倒的青春小説! 1984年、台湾。13歳だった。 夏休みが終わるほんの2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。

2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。

1984年夏、台北で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。 サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。

 
【関連】
第3回「渡辺淳一文学賞」受賞作決定のお知らせ〔PDF〕

 


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