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【第26回大藪春彦賞】太田愛さん『未明の砦』と松下隆一『俠』が受賞

徳間書店は、作家・大藪春彦さんの業績を記念し、その物語世界を引き継ぐ新進気鋭の作家および作品に贈る「第26回大藪春彦賞」の受賞者・受賞作を発表しました。

 

第26回大藪春彦賞が決定!

第26回大藪春彦賞の選考会が1月26日午後5時より東京・新橋の第一ホテル東京で開催され、次の通り受賞作家と作品を選出しました。

 
<第26回大藪春彦賞 受賞作家・受賞作品>

◎太田愛(おおた・あい)さん
『未明の砦』(KADOKAWA)

◎松下隆一(まつした・りゅういち)さん
『俠』(講談社)

 
選考委員は、大沢在昌さん、黒川博行さん、東山彰良さん。

受賞者の太田愛さんと松下隆一さんには大藪春彦賞選考委員会と後援の徳間書店から正賞として顕彰牌・賞状、副賞として各150万円が贈られます。

贈賞式は3月上旬に、昨年10月に決定した第7回大藪春彦新人賞(受賞者:安孫子正浩さん/受賞作「等圧線」)とともに執り行われます。

 
<参考> 第26回大藪春彦賞 候補作

◎青本雪平さん『バールの正しい使い方』(徳間書店)
◎太田愛さん『未明の砦』(KADOKAWA)
◎香納諒一さん『川崎警察 下流域』(徳間書店)
◎寺地はるなさん『わたしたちに翼はいらない』(新潮社)
◎松下隆一さん『俠』(講談社)

 

受賞者プロフィール

 
■太田愛(おおた・あい)さん

1964年9月2日生まれ、香川県高松市出身。1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」でシナリオライターとしてデビュー、ドラマ「相棒」「TRICK2」などの脚本を手がける。2012年『犯罪者 クリミナル』(文庫化時に『犯罪者』と改題)で小説家デビュー。

2014年『幻夏』で第67回日本推理作家協会賞にノミネート。他の著書に『天上の葦』『彼らは世界にはなればなれに立っている』がある。

 
■松下隆一(まつした・りゅういち)さん

1964年1月2日生まれ、兵庫県丹波市出身。作家・脚本家。

2007年、映画脚本「二人ノ世界」が第10回日本シナリオ大賞佳作入選。2020年、小説『もう森へは行かない』で第1回京都文学賞最優秀賞を受賞(『羅城門に啼く』に改題し新潮社より刊行)。他の著書に『虎雄とともに』『春を待つ』『二人ノ世界』など。

 

大藪春彦賞について

大藪春彦賞は、作家・大藪春彦さんの業績を記念し徳間書店が創設、「優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家及び作品」に贈られる文学賞です。

大藪春彦賞選考委員会が主催し、毎年10月1日から翌年9月末日までに発表された小説作品の中から選ばれます。

 

未明の砦
太田 愛 (著)

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。

その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。動いたのは警視庁組織犯罪対策部。標的は、大手自動車メーカー〈ユシマ〉の若い非正規工員・矢上達也、脇隼人、秋山宏典、泉原順平。四人は完璧な監視下にあり、身柄確保は確実と思われた。ところが突如発生した火災の混乱に乗じて四人は逃亡する。誰かが彼らに警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は、この逮捕劇には裏があると読んで独自に捜査を開始。一方、散り散りに逃亡した四人は、ひとつの場所を目指していた。千葉県の笛ヶ浜にある〈夏の家〉だ。そこで過ごした夏期休暇こそが、すべての発端だった――。

自分の生きる社会はもちろん、自分の人生も自分で思うようにはできない。見知らぬ多くの人々の行為や思惑が作用し合って現実が動いていく。だからこそ、それぞれが最善を尽くすほかないのだ。共謀罪始動の真相を追う薮下。この国をもはや沈みゆく船と考え、超法規的な手段で一変させようと試みるキャリア官僚。心を病んだ小学生時代の友人を見舞っては、噛み合わない会話を続ける日夏康章。怒りと欲望、信頼と打算、野心と矜持。それぞれの思いが交錯する。逃亡のさなか、四人が決意した最後の実力行使の手段とは――。
最注目作家・太田愛が描く、瑞々しくも切実な希望と成長の社会派青春群像劇。


松下 隆一 (著)

江戸時代。博奕から足を洗った余命あとわずかの貧乏蕎麦屋と、店に集う社会のはみだし者達が紡ぐ、どん底ながらも圧倒的な人間賛歌!

 


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