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【織田作之助賞】古谷田奈月さん『リリース』と東山彰良さん『僕が殺した人と僕を殺した人』が受賞

第34回織田作之助賞の選考会が12月19日、毎日新聞大阪本社で開催され、受賞作品が決定しました。

 

第34回織田作之助賞は古谷田奈月さんと東山彰良さんが受賞

第34回織田作之助賞は次のお二人が同時受賞となりました。

 
古谷田奈月(こやた・なつき)さん『リリース』(光文社)
東山彰良(ひがしやま・あきら)さん『僕が殺した人と僕を殺した人』(文芸春秋)

選考委員は、重里徹也さん(文芸評論家)、芝井敬司さん(関西大学学長/西洋史研究家)、高村薫さん(作家)、田中和生さん(文芸評論家)、辻原登さん(作家)、湯川豊さん(文芸評論家)。

 
なお、最終候補作品は以下の5作品でした。

【最終候補作品】
木内昇さん『球道恋々』(新潮社)
古谷田奈月さん『リリース』(光文社)
谷崎由依さん『囚われの島』(河出書房新社)
東山彰良さん『僕が殺した人と僕を殺した人』(文芸春秋)
又吉直樹さん『劇場』(新潮社)

 
受賞者の古谷田奈月さんと東山彰良さんには、それぞれ賞金50万円が贈られます。贈呈式は2018年3月5日、大阪市中央区の綿業会館で開催されます。

 

織田作之助賞について

織田作之助賞は、大阪生まれの作家・織田作之助の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に創設された文学賞です。創設当初は公募の新人賞でしたが、現在は、前年11月1日~本年10月31日に刊行された新鋭・気鋭の作家の単行本を対象としています。

大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成される「織田作之助賞実行委員会」が主催。受賞作には賞金100万円と記念品が贈られます。

 

リリース
異性愛者による精子バンク占拠テロ発生――新時代のディストピア小説!

男女同権が実現し、同性愛者がマジョリティとなった世界。異性愛者のエリート男子大学生、タキナミ・ボナは精子バンクを占拠し、衝撃の演説を始める――理想郷をゆるがすテロリストたちの哀しき陰謀とは?! 男女の在り方を問う衝撃作!

 
僕が殺した人と僕を殺した人
選考会で絶賛された直木賞受賞作『流』を経て生まれた、圧倒的青春小説! 1984年、台湾。13歳だった。 夏休みが終わるほんの2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。

2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。

1984年夏、台北で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。 サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。

 
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