【第9回渡辺淳一文学賞】塩田武士さん『存在のすべてを』が受賞
集英社は4月1日、第9回渡辺淳一文学賞の受賞作を発表しました。
第9回渡辺淳一文学賞が決定!
第9回渡辺淳一文学賞の受賞作が、次の通り決定しました。
<第9回渡辺淳一文学賞 受賞作品>
塩田武士(しおた・たけし)さん
『存在のすべてを』(朝日新聞出版)
受賞者の塩田武士さんは、1979年生まれ、兵庫県出身。関西学院大学卒業後、神戸新聞社在籍中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞、2011年に第23回将棋ペンクラブ大賞を受賞。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第一位。2019年『歪んだ波紋』で第44回吉川英治文学新人賞を受賞。
選考委員は、浅田次郎さん、小池真理子さん、髙樹のぶ子さん、宮本輝さん。
渡辺淳一文学賞について
渡辺淳一文学賞は、昭和・平成を代表する作家であり、豊富で多彩な作品世界を多岐にわたり生み出した渡辺淳一さんの功績をたたえ、「純文学・大衆文学の枠を超えた、人間心理に深く迫る豊潤な物語性を持った小説作品」を顕彰する文学賞です。集英社と公益財団法人一ツ橋綜合財団が主催。
前年の1月~12月に刊行された、日本語で書かれた小説(単行本および単行本未刊行の文庫)が対象。受賞者には、正賞として記念品、副賞として200万円が贈呈されます。
存在のすべてを 塩田 武士 (著) 平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。異様な展開を辿った事件の真実を求め再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。質感なき時代に「実」を見つめる、著者渾身、圧巻の最新作。 |
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