【第32回山本七平賞】保坂三四郎さん『諜報国家ロシア』が受賞
PHP研究所は9月13日、第32回山本七平賞の受賞作を発表しました。
第32回山本七平賞が決定!
PHP研究所は、先日発表された最終候補作3作品を対象に、第32回山本七平賞の最終選考会を9月13日に開催し、次の通り受賞作を決定しました。
<第32回山本七平賞 受賞作>
保坂三四郎(ほさか・さんしろう)さん
『諜報国家ロシア ソ連KGBからプーチンのFSB体制まで』(中公新書)
受賞者の保坂三四郎さんには、賞金300万円、記念品として腕時計、山本七平さん著『静かなる細き声』の特装本が贈呈されます。贈呈式は11月29日(水)、都内で開催予定。
なお、最終候補作は、以下の3作品でした。
【最終候補作】
◎『生成と消滅の精神史』(下西風澄さん/文藝春秋)
◎『諜報国家ロシア』(保坂三四郎さん/中公新書)
◎『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(石井光太さん/文藝春秋)
保坂三四郎さん プロフィール
保坂三四郎(ほさか・さんしろう)さんは、1979年生まれ、秋田県秋田市出身。上智大学外国語学部卒業。2002年在タジキスタン日本国大使館、2004年旧ソ連非核化協力技術事務局、2018年在ウクライナ日本国大使館などの勤務を経て、2021年より国際防衛安全保障センター(エストニア)研究員、タルトゥ大学ヨハン・シュッテ政治研究所在籍。専門はソ連・ロシアのインテリジェンス活動、戦略ナラティブ、歴史的記憶、バルト地域安全保障。
2017年ロシア・東欧学会研究奨励賞、2022年ウクライナ研究会研究奨励賞を受賞。
山本七平賞について
山本七平賞は、平成3年12月に逝去した山本七平さんの長年にわたる思索、著作、出版活動の輝かしい成果を顕彰することを目的に、平成4年5月に創設されました。
賞の対象となる作品は、前年7月1日から当年6月末日までに発表(書籍の場合は奥付日)された書籍、論文で、選考委員は、伊藤元重さん(東京大学名誉教授)、中西輝政さん(京都大学名誉教授)、長谷川眞理子さん(日本芸術文化振興会理事長)、八木秀次さん(麗澤大学教授)、養老孟司さん(東京大学名誉教授)の5名。
諜報国家ロシア-ソ連KGBからプーチンのFSB体制まで (中公新書) 保坂 三四郎 (著) 「諜報国家」ロシアの社会構造と行動原理に迫る ウクライナへの全面侵攻で世界に衝撃を与えたロシア。なぜ国際法を無視し、蛮行を続けるのか? その背景には、ソ連時代に国家の根幹を掌握し、かつてプーチンも所属した諜報機関「KGB」と、ロシア連邦でそれを継承した「FSB」がある。 |
【関連】
▼山本七平賞 | PHP研究所 PHP INTERFACE
◆「第32回山本七平賞」最終候補作が決定! 下西風澄さん、保坂三四郎さん、石井光太さんの計3作品 | 本のページ
◆85歳・養老孟司さん〈「賢人と語る」シリーズ〉『老い方、死に方』が刊行 | 本のページ
◆自分を自由にしてくれる「養老流」ものの見方・考え方とは? 養老孟司さん『ものがわかるということ』が刊行 | 本のページ
◆『芸術新潮』11月号の特集は「養老孟司の目」 ヨシタケシンスケさんが養老孟司さんと初対談、似顔絵を描きあう! | 本のページ