住野よるさん初の恋愛長編小説『この気持ちもいつか忘れる』が文庫化 「THE BACK HORN」菅波栄純さんの解説も収録
新潮社は、『君の膵臓をたべたい』などで知られ住野よるさんがロックバンドTHE BACK HORNとのコラボレーション作品として執筆した、初の恋愛長編小説『この気持ちもいつか忘れる』を文庫化し、新潮文庫より刊行しました。文庫化に際し、THE BACK HORNの菅波栄純さんの特別解説も収録。
THE BACK HORNとのコラボレーション作品『この気持ちもいつか忘れる』
【本書のあらすじ】
毎日が退屈だ。楽しいことなんて何もない――。
授業を受けるだけの日々を過ごす男子高校生のカヤは、16歳の誕生日に、謎の少女チカと出会います。
美しい瞳を光らせながらチカが話した内容は、信じられないものでした。どうやら彼女は、異世界の住人らしいのです。そして、二つの世界では奇妙なシンクロが起きていました。やがて、チカとの出会いを重ねるうちにカヤの心にはある変化が起き……ひりつく思いと切なさに胸を締め付けられる、傑作恋愛長編!
<THE BACK HORNとのコラボレーションについて>
本作は、ロックバンドTHE BACK HORNとのコラボレーション作品として執筆された小説でもあります。音楽と小説のコラボは、音楽か小説どちらか片方ができあがっている状態で、それにインスパイアされるかたちでもう片方の作品がつくられることが多いですが、本作は、双方がゼロの状態からスタートした〝異例の作品〟でした。
住野さんの書いたあらすじを読んだTHE BACK HORNメンバーが楽曲をつくり、それを聴いてイメージを広げた住野さんが小説を執筆、途中まで書かれた小説を読んでさらにTHE BACK HORNメンバーが楽曲をつくるという相互作用により、最終的に小説『この気持ちもいつか忘れる』と、EP「この気持ちもいつか忘れる」が完成しました。
文庫巻末にはEP「この気持ちもいつか忘れる」の歌詞、さらにTHE BACK HORNの菅波栄純さんによる解説も収録され、双方のファンにとって見逃せない一冊となっています。
著者プロフィール
著者の住野よる(すみの・よる)さんは、高校時代より執筆活動を開始。2015(平成27)年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、翌年の本屋大賞第2位にランクイン。
他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』『恋とそれとあと全部』、「麦本三歩の好きなもの」シリーズがある。清水音泉が好き。
この気持ちもいつか忘れる 住野 よる (著) 退屈な毎日を送る男子高校生カヤと、瞳が美しい謎の少女チカ。 大ベストセラー『君の膵臓をたべたい』の著者による、初めての恋愛長編!巻末には、人気バンドTHE BACK HORNによるコラボ楽曲の歌詞も収録。 |
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