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ベストセラー『思考の整理学』著者・外山滋比古さんが遺した幻の原稿を書籍化!『自然知能』が刊行

累計263万部の大ベストセラー『思考の整理学』の著者・外山滋比古さんの遺稿を書籍化した『自然知能』が扶桑社より刊行されました。

 

ChatGPTなどの高度なAI技術――しかし、人工知能(AI)は、泣くことも、笑うこともできない 生まれ持った能力(NI)を誇れ!

「人間は生まれながらにして自然知能を持っている。
昔、昔、そのまた昔から、自然知能は名もなく放置されてきたのである。そのため人間は進化がおくれた。そういうことを考える人もなかった。人工知能があらわれてようやく、自然知能が存在しなくてはいけない、ということがわかるようになった。
それにもかかわらず、自然知能ということばもない。本書が書名にこれを掲げたのは冒険であるかもしれない。」
(本書より抜粋)

 
本書に収められている文章は、もちろん、AIが著者の没後に作成したものではなく、外山滋比古さんご本人が、亡くなる3年前、2017年の春頃に執筆したものです。

その原稿は、未刊のまま大切に保管されていましたが、この度、その幻の原稿が一冊の本となり刊行されました。

 
外山滋比古さんの娘である外山みどりさんは、刊行にあたってこうおっしゃっています。

「本書が、人工的な技術の産物であるAIの進歩に対する漠然とした危機感から出発して、人間が本来もっている広い意味での知能、自然知能と呼べるようなものの重要性を論じ、人間が潜在的にもつ能力の可能性を伸ばし、開花させるにはどうすればよいかを考えつつ書かれたものであることは確かである。」
(本書「刊行にあたって」より抜粋)

 

本書の目次

01 〝自然知能〟が泣いている
02 生まれながら
03 人工知能
04 生得的能力
05 気配察知
06 リズム
07 計算力
08 経験知
09 マイナスがプラス
10 愉快力
11 忘却力
12 嗅覚
13 味覚
14 手のはたらき
15 口のきき方
16 聞き分け
17 しゃべる
18 歩く

 

著者プロフィール

著者の外山滋比古(とやま・しげひこ)さんは、1923年生まれ、愛知県出身。お茶の水女子大学名誉教授。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を歴任。文学博士。英文学のみならず、思考、日本語論などさまざまな分野で創造的な仕事を続けた。

著書には、およそ40年にわたりベストセラーとして読み継がれている『思考の整理学』(筑摩書房)をはじめ、『知的創造のヒント』(同社)、『日本語の論理』(中央公論新社)など多数。『乱読のセレンディピティ』『老いの整理学』(いずれも扶桑社)は、多くの知の探究者に支持されている。

 

自然知能
外山 滋比古 (著)

 


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