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五木寛之さん初のテーマ別作品集〈五木寛之セレクション〉第5弾『恋愛小説集』が刊行

東京書籍は、五木寛之さんの初となるテーマ別作品集の第5弾『五木寛之セレクションV【恋愛小説集】』を刊行しました。

 

五木寛之さんの二大恋愛小説がここに甦る!

本書には、灼熱の夏ペルシャと熱狂の鈴鹿サーキットを舞台に、女性の生き方を問う愛の幻と旅立ちの2つの物語、『燃える秋』と『冬のひまわり』を収録しています。

見城徹さんとの「対談解説」(36頁)では、作品誕生秘話と作品世界を詳述。五木寛之さんと見城徹さんの時空を超えた「二人の物語」にもご注目ください。

また、五木寛之さんの書き下ろしエッセイと同時代評論、武満徹さん作曲の映画「燃える秋」主題歌の譜面も掲載。

燃える秋

燃える秋

冬のひまわり

冬のひまわり

対談解説(五木寛之×見城徹)

対談解説(五木寛之×見城徹)

 
<本書の内容>

◆『燃える秋』

五木文学最高の恋愛小説と呼ばれる「燃える秋」。祇園祭の京都から灼熱のペルシャへ。男たちの愛のささやきに揺れるヒロイン亜希は、自らの生き方をもとめて灼熱のペルシャを彷徨う。市場の片隅で出会う老女と幼女が、亜希の人生を紡いでいく。ペルシャ絨毯が織り成す、愛の幻と旅立ちの物語。

映画化もされた空前の大ヒット作。映画音楽は、作詞:五木寛之、作曲:武満徹。本書では貴重な楽譜も掲載。

対談解説は、幻冬舎社長の見城徹。なぜ、見城徹なのか。幻冬舎の名付け親はたしかに五木寛之だが、それは理由ではない。いやむしろ、「燃える秋」の解説は見城徹以外には考えられなかった。なぜなら、見城徹こそが、角川書店時代に「野性時代」誌において「燃える秋」を生み出したからであった。
見城徹の熱狂と、五木寛之の優しさが出会うことによって「燃える秋」は誕生した。
時空を超えた「二人の物語」を、是非、本書の対談解説で味わっていただきたい。

 
◆『冬のひまわり』

同時収録の「冬のひまわり」。これも五木文学における代表的な恋愛小説だ。夏の鈴鹿サーキット「8時間耐久レース」。レーサーたちは、ただひたすらにゴールを目指し続け、その先に海が見えることを知らない。観客席のスタンドの外れには、海が見える唯一の場所がある。ヒロイン麻子は、16歳の時にふとしたことで、この海の見える場所で青年と出会う。忘れられない初恋、胸の感触。以来、二人は何年も何年も、鈴鹿サーキットの度に、レーサーではなく、海の見える場所で逢瀬を重ねていく。サーキットの轟音の中の静かな波の音。恋愛小説屈指の名場面であり、この場所には記念碑が立てられたという。
やがて20年の歳月をえて、麻子は決断を迫られる。
鈴鹿サーキットが織り成す、愛の幻と旅立ちの物語。
「冬のひまわり」という象徴的なタイトルは何を意味するのか。

 

著者プロフィール

五木寛之(いつき・ひろゆき)さんは、1932年(昭和7年)9月生まれ、福岡県出身。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引揚げ。1952年早稲田大学ロシア文学科入学。1957年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、1966年『さらば モスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。

1967年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、1976年『青春の門』(筑豊篇ほか)で第10回吉川英治文学賞、2002年に第50回菊池寛賞、2009年にNHK放送文化賞、2010年に『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞。

著書に『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『風の王国』『蓮如』『風に吹かれて』『大河の一滴』など多数。翻訳にリチャード・バック『かもめのジョナサン』、ブルック・ニューマン『リトルターン』など。

 

対談者プロフィール

見城徹(けんじょう・とおる)さんは、1950年生まれ、静岡県清水市出身。慶應義塾大学法学部卒業後、廣済堂出版を経て、1975年角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て「月刊カドカワ」編集長に就任、部数を30倍に伸ばす。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に。

1993年、角川書店を退社し幻冬舎を設立。五木寛之さん『大河の一滴』、石原慎太郎さん『弟』、郷ひろみさん『ダディ』、村上龍さん『13歳のハローワーク』、渡辺和子さん『置かれた場所で咲きなさい』など30年間で25冊ものミリオンセラーを世に送り出す。

著書に『編集者という病い』『異端者の快楽』『たった一人の熱狂』『読書という荒野』、藤田晋さんとの共著に『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』、松浦勝人さんとの共著に『危険な二人』、林真理子さんとの共著に『過剰な二人』などがある。

 

五木寛之セレクションV【恋愛小説集】
五木 寛之 (著), 見城 徹 (著)

五木寛之の二大恋愛小説がここに甦る。

 


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