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1枚のはがきに願いを込めて――『はがきの名文コンクール 第8回優秀作品 はがき万葉集』が刊行 「第9回」の募集もスタート

『はがきの名文コンクール 第8回優秀作品 はがき万葉集』がNHK出版より刊行されました。全国から寄せられたはがき約2万通の中から受賞作、最終候補作合わせて131作を掲載。

 

はがきに込めた小さな名文が胸を打つ、21世紀の万葉集

「はがきの名文コンクール」は、作家の故・堺屋太一さんが代表を務めた実行委員会が主催する大型公募コンクールで、2015年にスタートしました。本書は、その第8回優秀作品のアンソロジー。約2万通の応募の中から、受賞作30作と最終候補作101作を収録しています。

 
日本ではがきが誕生してからちょうど150年。デジタル主流の時代だからこそ、小さなはがきに綴られたことばに力が宿ります。五木寛之さん、村山由佳さん、齋藤孝さんの選考委員3名によるメッセージや、実行委員会によるはがきコラムなど、ついはがきを書きたくなるようなトピックも満載です。

 
<第8回はがきの名文コンクール大賞  ��村さやかさん(45歳・大阪府)>

「私がもし死んだらこの写真をお葬式に飾って」が口ぐせのたかゑおばあちゃん。
毎年70歳ぐらいから真剣に写真選びをし、
周りから「写真を選べるうちは元気やから大丈夫や」と言われ元気に100歳を迎え、
なんと内閣総理大臣からのお祝い状と記念品をもらい、102歳で老衰。
お葬式に飾ってあった写真は、とてつもなく若い頃の写真でみんな爆笑。
神様、大好きなたかゑおばあちゃんに会わせて下さい。「写真若すぎ」と言いたい。

 
「読んだ方がくすっと笑ってくれるようなものが書けたらなと思って」作品を書いた動機を語った吉村さん。たかゑおばあちゃんの楽しい思い出を披露しています。

 

選考委員プロフィール

 
■五木寛之(いつき・ひろゆき)さん

作家。1932年生まれ、福岡県出身。生後間もなく朝鮮にわたり戦後、引き揚げ。早稲田大学露文科中退後、PR誌編集、作詞、ルポルタージュを手掛ける。1966年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、翌年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、1978年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。英文版『TARIKI 』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。2002年菊池寛賞を受賞。『親鸞』(2010年刊)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。

『風に吹かれて』『戒厳令の夜』『風の王国』『蓮如』『大河の一滴』『百寺巡礼』など著書多数。2022年より芸術院会員。「五木寛之セレクション」はⅠ、IIが既刊。

 
■村山由佳(むらやま・ゆか)さん

作家。1964年生まれ、東京都出身。立教大学文学部卒業。1993年「天使の卵 エンジェルス・エッグ」で小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で直木賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で柴田錬三郎賞、島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞、2021年『風よあらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。

著書は「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ、『放蕩記』『天翔る』『ミルク・アンド・ハニー』『星屑』など多数。近著に『Row&Row(ロウ・アンド・ロウ)』『ある愛の寓話』などがある。日曜深夜のNHK-FM「眠れない貴女へ」のパーソナリティも務める。

 
■齋藤孝(さいとう・たかし)さん

教育学者、明治大学教授。1960年生まれ、静岡県出身。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。2001年『身体感覚を取り戻す』で新潮学芸賞を受賞。同年に刊行された『声に出して読みたい日本語』はシリーズ260万部を超えるベストセラーとなり、同著で毎日出版文化賞特別賞を受賞。NHK-Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。フジテレビ系「Live News イット!」「全力!脱力タイムズ」などテレビ出演多数。

著書は『「伝える力」が伸びる!12歳までに知っておきたい語彙力図鑑』『いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人』『齋藤孝の大人の教養図鑑』など多数ある。

 

令和5(2023)年「第9回 はがきの名文コンクール」が今年も開催 大賞賞金100万円!

「第9回 はがきの名文コンクール」のテーマは「一言の願い」。応募方法は、はがきに20字以上200字以内の日本語の文章で願い事を綴って送るだけ。大賞には賞金100万円が授与されます。

詳細は本書、または「はがきの名文コンクール実行委員会」のホームページ、郵便局の案内ポスターなどでご確認ください(2023年9月5日当日消印有効)。

★詳細:https://www.hagaki-meibun.or.jp/

 

はがきの名文コンクール 第8回優秀作品: はがき万葉集
はがきの名文コンクール実行委員会 (著)

願い事、はがきに託してみませんか――てのひらサイズの名文集。

大切な一言の願いを、一枚のはがきに込めて……。
「はがきの名文コンクール」は、作家の故・堺屋太一が代表を務めた実行委員会が主催する大型公募コンクール。本書はその第8回優秀作品のアンソロジー。約2万5千通の応募の中から、受賞作30作と最終候補作101作を収録。胸を打つ願いが綴られた珠玉のはがきが選ばれた。
日本でのはがき誕生からちょうど150年。デジタル主流の時代だからこそ、小さなはがきに綴られたことばに力が宿る。
五木寛之、村山由佳、齋藤孝の選考委員3氏によるメッセージや、実行委員会によるはがきコラムなど、ついはがきを書きたくなるようなトピックも満載。

 
【関連】
はがきの名文コンクール

 


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