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「100 min. NOVELLA」第1弾!芥川賞作家・李琴峰さんが“家族”について問い直す『観音様の環』が刊行

動画配信サービス「U-NEXT」は、『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞した李琴峰さんの書き下ろし小説『観音様の環』を刊行しました。

本作は、中編小説の季刊レーベル「100 min. NOVELLA」の第1弾作品で、7月の第2弾は高山羽根子さんと津村記久子さん、10月の配本は吉川トリコさん、2024年1月は高瀬隼子さんの作品を予定しています。

 

『観音様の環』について

 
【あらすじ】

田舎の狭い人間関係、排他的な空気、暴力的な父親、そして母親からの過度な期待と支配から逃れるように、瀬戸内の島から憧れの東京に出たマヤは、二丁目で出会った恋人・ジェシカとの結婚を機に、彼女の故郷であり、母の故郷でもある台湾へ渡る。

旧暦の大晦日、ジェシカの親族が集まる年夜飯(ニェンイェーファン)に誘われたマヤは、思いがけず母の生まれ育った町を訪れることになり、自分自身で封印していた記憶がどんどん蘇ってくる…。

 

著者プロフィール

著者の李琴峰(り・ことみ)さんは、日中二言語作家、翻訳家。1989年生まれ、台湾出身。2013年来日、のち早稲田大学大学院修士課程修了。

2017年、初めて日本語で書いた小説『独り舞』(講談社)が群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。2019年発表の『五つ数えれば三日月が』(文藝春秋)は芥川龍之介賞と野間文芸新人賞のダブル候補となる。2021年、『ポラリスが降り注ぐ夜』(筑摩書房)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を、『彼岸花が咲く島』(文藝春秋)で芥川賞を受賞。他の著書に『星月夜』(集英社)がある。2021年3月『ポラリスが降り注ぐ夜』で「第71回芸術選奨」文部科学大臣新人賞、同年7月『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞。

他の著書に『星月夜(ほしつきよる)』『生を祝う』など。訳書に李屏瑤さん著『向日性植物』がある。

 

「100 min. NOVELLA」について

「100 min. NOVELLA」《読み:ハンドレッド ミニッツ ノヴェラ》は、「今を生きる、生き抜いていく。」その伴走をする小説レーベルです。

約100分で夢中で読める中編小説を、1月、4月、7月、10月の年4回刊行。 装幀およびレーベルロゴは森敬太さんが担当。手に取りやすい判型と価格ながら、単行本のような豪華なアートワークでお届けします。

 

観音様の環
李 琴峰 (著)

芥川賞作家・李琴峰が「家族」について問い直す傑作中編。

 


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