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中編小説レーベル「100 min. NOVELLA」第4弾!芥川賞作家・高瀬隼子さん『め生える』が刊行

動画配信サービス「U-NEXT」は、2023年4月に創刊した中編小説の季刊レーベル「100 min. NOVELLA」の第4弾として、芥川賞作家・高瀬隼子さん著『め生える』を刊行しました。

芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』から3作目となる本作は、外見のコンプレックス、ルッキズムをテーマに、パラダイムシフトを迎えた世界が舞台の小説です。

 

せっかくみんなハゲたのに――。

 
【『め生える』あらすじ】

「みんなはげてしまうならいい。一人残らず、一本も残さずに」

髪の毛が根こそぎ抜ける感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。

元々薄毛を気にしていた真智加は開放感を抱いていたのだが、ある日、思いがけない新たな悩みに直面し、そのことが長年友情を培ってきたテラとの関係にも影響が及ぼしそうで…。

同じく、予想外の悩みは、幼少期に髪を切られる被害にあった高校生の琢磨にもある。それは恋人の希春と行った占い師のお告げがきっかけだった…。

価値観は刷新したはずなのに、また別の分断の萌芽がそこに。

 

著者プロフィール

高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)さんは、1988年生まれ、愛媛県出身。東京都在住。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞し、2020年に同作で単行本デビュー。

2021年「水たまりで息をする」で第165回芥川賞候補、2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞。その他の著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』『いい子のあくび』『うるさいこの音の全部』がある。

 

「100 min. NOVELLA」について

レーベル「100 min. NOVELLA」《読み:ハンドレッド ミニッツ ノヴェラ》は、「今を生きる、生き抜いていく。」その伴走をする小説レーベルです。約100分で夢中で読める中編小説を、1月、4月、7月、10月の年4回刊行予定です。

装幀およびレーベルロゴは森敬太さんが担当。手に取りやすい判型と価格ながら、単行本のような豪華なアートワークでお届けします。

 

め生える
高瀬 隼子 (著)

『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した、
高瀬隼子の最新作は、見た目のコンプレックスをテーマに描いた珠玉の中編。

 


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