【第30回萩原朔太郎賞】川口晴美さん『やがて魔女の森になる』が受賞

第30回萩原朔太郎賞が決定!
前橋市は、現代詩における最も優れた作品に贈る「第30回萩原朔太郎賞」の受賞作を発表しました。
第30回萩原朔太郎賞が決定!
第29回萩原朔太郎賞の選考会が9月2日、前橋文学館で開催され、次の通り受賞作が決定しました。
<第30回萩原朔太郎賞 受賞作品>
川口晴美(かわぐち・はるみ)さん
『やがて魔女の森になる』(思潮社)
受賞者の川口晴美さんは、1962年生まれ、福井県小浜市出身。早大第一文学部文芸専攻卒業。2010年『半島の地図』で第10回山本健吉文学賞、2016年『Tiger is here.』で第46回高見順賞を受賞。
川口さんには、正賞として萩原朔太郎像(ブロンズ像)、副賞として100万円が贈られます。
選考委員は佐々木幹郎さん(詩人)、建畠晢さん(詩人・美術評論家・多摩美術大学学長)、松浦寿輝さん(詩人・小説家・東京大学名誉教授)、三浦雅士さん(文芸評論家)、吉増剛造さん(詩人)。
選評は、文芸誌『新潮』11月号に掲載されます。
萩原朔太郎賞について
萩原朔太郎賞は、前橋市が市制施行100周年を記念して、平成4年(1992年)に制定されました。前橋市と萩原朔太郎賞の会が主催。
前橋出身で、口語自由詩を確立し日本近代詩に大きな足跡を残した詩人・萩原朔太郎の業績を永く顕彰し、日本文化の発展に寄与するとともに、市民文化の向上に資することを目的とした賞で、現代詩における最も優れた作品に贈られます。毎年8月1日から翌年7月31日までに発表された作品を対象とします。
やがて魔女の森になる 川口 晴美 (著) シスターフッドの未来 もう知らない誰かに勝手に使われたり奪われたりしなくていい かわいいとか幸せそうとかおもわれなくてもいい わたしがわたしじゃなくたっていい森の 秘められた水の辺にはわたしかもしれないひとたちがいる (「世界が魔女の森になるまで」) あなたはもうひとりのわたしなのかもしれない。だからこれはひとりの、わたしたちの声。話題となった「世界が魔女の森になるまで」(「早稲田文学増刊「女性号」」初出)を収録。高見順賞受賞の『Tiger is here.』以後、着実な歩みを見せる新詩集。装画=イケムラレイコ 装幀=白本由佳 |
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