宇佐見りんさん芥川賞受賞後第一作『くるまの娘』が刊行
52万部のベストセラー『推し、燃ゆ』に次ぐ、宇佐見りんさんの新作小説『くるまの娘』が河出書房新社より刊行されました。
こんなにも苦しく、どうしようもなく愛おしい―― 家族小説の金字塔が誕生!
昨年、第164回芥川賞、第7回沖縄書店大賞を受賞、また2021年度本屋大賞にもノミネートされ、「2021年もっとも売れた小説」として52万部を超えるベストセラーとなった『推し、燃ゆ』に次ぐ本作は、車中泊の旅をする一家が、家族の在り方の根源に迫る様を描いた中篇小説です。
【本書のあらすじ】
あの人たちは私の、親であり子どもなのだ。
祖母の訃報を受け、車の旅へ出た17歳の“かんこ”とその家族。
車中泊をしながら思い出の道を辿るうちに――
<作家・書評家・書店員の方たちより、感嘆の声が続々!>
熱をおびた言葉の重なりから
人間の悲哀がにじみ出る。
これはもはやブルース!
―― 山田詠美さん
何度も、何度も染みました。
著者の凄さは知っていたつもりでしたが、
改めて驚かされました。
―― 中村文則さん
ほどきようのない困難とともにある家族が
車中泊の旅に出る。
作者は読者に逃げ場を作らない。自身にも。
場面場面のリアリティに息を呑み、
胸苦しさに何度もページを閉じました。
―― 飛浩隆さん
何かを指さすことで
切り捨てられてしまうもの。
言葉をあてがうことで
奪われてしまうもの。
その悲哀と絶望を作家ならではの膂力で
みごとに体現した小説。
―― 倉本さおりさん
これまでの日本文学に失望してきた人、
自分がどこにもいないと思ってきた人にこそ
読んでほしい傑作。
―― 水上文さん
私的今年のナンバー1作品。
家族小説の定義を変えてしまうような傑作であることは間違いない。
―― 竹田勇生さん(紀伊國屋書店 浦和パルコ店)
命そのものを射抜くような言葉が散りばめられてる。
誰にとっても他人事ではあり得ない、
強い励ましの物語だと思う。
―― 萩原美希さん(BookCity平惣 徳島店)
憎んだり恨んだりする感情の中にある愛しさに気付かされる。
愛されたい思いの裏返しが家族への拒絶になったりする。
読み終えたら家族の声が聞きたくなりました。
―― 西田有里さん(ジュンク堂書店 名古屋栄店)
『くるまの娘』特設サイトがオープン!
本書刊行に際し、特設サイトが開設されました。
こちらのサイトでは、本書へ寄せられた絶賛の声、書店員の方たちからの感想、著者直筆メッセージ、最新情報などがご覧になれます。
また、本書の冒頭部分が読める「試し読み」ページも公開されています。
★『くるまの娘』特設サイト:https://www.kawade.co.jp/kurumanomusume/
★『くるまの娘』試し読み:https://web.kawade.co.jp/bungei/30976/
著者プロフィール
著者の宇佐見りん(うさみ・りん)さんは、1999年生まれ。2019年2019年『かか』で文藝賞を受賞し、デビュー。同作は史上最年少で三島由紀夫賞を受賞。
第二作『推し、燃ゆ』は2021年1月、芥川賞を受賞。同作は現在、世界14か国/地域で翻訳が決定し、50万部を超えるベストセラーとなっている。
くるまの娘 宇佐見りん (著) 17歳のかんこたち一家は、久しぶりの車中泊の旅をする。思い出の景色が、家族のままならなさの根源にあるものを引きずりだす。50万部突破の『推し、燃ゆ』に続く奇跡とも呼ぶべき傑作。 |
【関連】
▼宇佐見りん『くるまの娘』特設サイト|河出書房新社
▼宇佐見りん芥川賞受賞第一作『くるまの娘』試し読み|Web河出
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