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【第33回三島由紀夫賞&山本周五郎賞】三島賞は宇佐見りんさん『かか』、山本賞は早見和真さん『ザ・ロイヤルファミリー』が受賞

第33回三島賞&山本賞が決定!

第33回三島賞&山本賞が決定!

新潮社は9月17日、第33回三島由紀夫賞および第33回山本周五郎賞の受賞作を発表しました。

 

第33回三島賞&山本賞が決定!

第33回三島賞および第33回山本賞の受賞作品は次の通りです。

 
<第33回三島由紀夫賞 受賞作品>

宇佐見りん(うさみ・りん)さん
『かか』(河出書房新社)

<第33回山本周五郎賞 受賞作品>

早見和真(はやみ・かずまさ)さん
『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮社)

 
三島賞を受賞した宇佐見りんさんは、1999年生まれ。静岡県出身。大学生。2019年、今回の受賞作で第56回文藝賞を受賞し、デビュー

山本賞を受賞した早見和真さんは、1977年生まれ。神奈川県出身。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞〔長編及び連作短編集部門〕を受賞。今回の受賞作で今年1月に2019年度JRA賞馬事文化賞も受賞しています。

両賞とも、受賞者には記念品および100万円が授与されます。

 
選考委員は、三島賞が川上未映子さん、高橋源一郎さん、多和田葉子さん、中村文則さん、松家仁之さん、山本賞が伊坂幸太郎さん、江國香織さん、荻原浩さん、今野敏さん、三浦しをんさん。

選考経過については、三島賞が『新潮』、山本賞が『小説新潮』誌上に掲載される予定です。

 
なお、両賞の候補作品は以下の各5作品でした。

【第33回三島由紀夫賞 候補作品】
◎河﨑秋子さん『土に贖う』(集英社)
◎宇佐見りんさん『かか』(河出書房新社)
◎千葉雅也さん『デッドライン』(新潮社)
◎崔実さん「pray human」(『群像』2020年3月号)
◎高山羽根子さん「首里の馬」(『新潮』2020年3月号)

【第33回山本周五郎賞 候補作品】
◎寺地はるなさん『夜が暗いとはかぎらない』(ポプラ社)
◎赤松利市さん『ボダ子』(新潮社)
◎宇佐美まことさん『展望塔のラプンツェル』(光文社)
◎早見和真さん『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮社)
◎柚月裕子さん『暴虎の牙』(角川書店)

 

三島由紀夫賞・山本周五郎賞とは

三島由紀夫賞と山本周五郎賞はともに、新潮社が設立した「一般財団法人 新潮文芸振興会」が主催。

三島由紀夫賞は、作家・三島由紀夫の業績を記念し、1987年に創設。小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、「文学の前途を拓く新鋭の作品」に贈られる文学賞です。

山本周五郎賞は、大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、三島由紀夫賞とともに創設。「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる文学賞です。一応、対象となるのは「小説」となっていますが、それ以外の分野でも対象となる可能性があります。

両賞とも、前年4月1日より当年3月31日までに発表された作品が選考対象となります。

 

かか
宇佐見りん (著)

うーちゃん、19歳。
母(かか)も自分も、もう抱えきれん。

選考委員・町田康、村田沙耶香、震撼。
痛みと切なさを描く20歳の才器、第56回文藝賞受賞作。

19歳の浪人生うーちゃんは、大好きな母親=かかのことで切実に悩んでいる。かかは離婚を機に徐々に心を病み、酒を飲んでは暴れることを繰り返すようになった。鍵をかけたちいさなSNSの空間だけが、うーちゃんの心をなぐさめる。
脆い母、身勝手な父、女性に生まれたこと、血縁で繋がる家族という単位……自分を縛るすべてが恨めしく、縛られる自分が何より歯がゆいうーちゃん。彼女はある無謀な祈りを抱え、熊野へと旅立つ――。
未開の感性が生み出す、勢いと魅力溢れる語り。
痛切な愛と自立を描き切った、20歳のデビュー小説。

ザ・ロイヤルファミリー
早見 和真 (著)

父を亡くし、心に穴があいた税理士の栗須は、ビギナーズラックで当てた馬券のせいで、我が道を行くワンマン社長、山王の秘書になった。想像もできない光と影の世界が、待ち受けているとも知らずに―。徹底的な取材による圧倒的なリアリティと手に汗にぎる驚異のリーダビリティが織りなす至上の読書体験。

 
【関連】
三島由紀夫賞 | 新潮社
山本周五郎賞 | 新潮社

 


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