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【2020年度 日本詩人クラブ三賞】日本詩人クラブ賞を武子和幸さん、新人賞を海東セラさん、詩界賞を河津聖恵さんさんが受賞

一般社団法人「日本詩人クラブ」は3月15日、第54回日本詩人クラブ賞および第31回日本詩人クラブ新人賞、第21回日本詩人クラブ詩界賞の受賞作を発表しました。

 

日本詩人クラブ三賞が決定!

日本詩人クラブ三賞選考委員会が3月14日に開催され、日本詩人クラブ三賞が次の通り決定しました。

 
■第54回日本詩人クラブ賞

武子和幸さん詩集『モイライの眼差し』(土曜美術社出版販売)

 
■第31回日本詩人クラブ新人賞

海東セラさん詩集『ドールハウス』(思潮社)

 
■第21回日本詩人クラブ詩界賞

河津聖恵さん『「毒虫」詩論序説』(ふらんす堂)

【日本詩人クラブ詩界賞 特別賞】
西田朋さん『鈴木梅子の詩と生涯』(土曜美術社出版販売)

 
※詳細は、http://japan-poets-club.d.dooo.jp/award/3awad.html をご覧ください。

 

日本詩人クラブ三賞について

日本詩人クラブ三賞は、1950年に創立された日本詩人クラブが主催。1968年に「日本詩人クラブ賞」を設立。1991年に創立40周年を記念し、「日本詩人クラブ新人賞」を設立。2001年、休刊となっていた機関誌『詩界』復刊に合わせ、「日本詩人クラブ詩界賞」を設立。

 

モイライの眼差し
武子和幸 (著)

何もない秋の野に刃の風が冷たく過ぎて
ふたたび何もない野がつづく
茶店で渋い茶を飲んでいるあなたも
音が無いのに気づかないだけでござんすよ

ドールハウス
海東 セラ (著)

住まう構造とひとの時間がからまってはほどけ、ランプの火影に空間のポエジーが踊りだす。 独創的な22篇の小世界。装画=本多征爾

「毒虫」詩論序説ー声と声なき声のはざまで
河津 聖恵 (著)

声と声なき声のはざまで、詩人とはなにかを問い続ける。深淵へと傾斜していく世界、戦争への危機意識の下「一匹の毒虫」となることを決意した詩人、渾身の評論集。


どこかに光り出す詩という希望をこれからも見出していきたい。「人間」が続く限りやがて見えてくる星座を、それらは準備するだろう。(著者)

鈴木梅子の詩と生涯
西田朋 (著)

練達な文体が魅力の詩的評伝。
西田朋はまるで天の啓示にうたれたかのように、堀口大學が愛弟子鈴木梅子に贈った「こけし」(白石市「ホワイトキューブ」前庭)の詩碑に相見する。それからは寝食を忘れて、大學と梅子を繋ぐ師弟愛の本質に迫るべく、つよい使命感をもって関係者への取材、関連資料の掘り起こしに没頭する。本著は豪商の家に嫁ぎ、苦難の戦時下を経て戦後へ、数奇な生涯を送った詩人の全体像を余すことなく描き出した屈指の詩人論である。近代女性史をも兼ねた一級資料。(中村不二夫)

 
【関連】
日本詩人クラブ三賞

 


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