「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」開催

「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」開催
詩人・最果タヒさんの“詩の展示”「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」が、12月4日(金)より渋谷PARCOにて開催されます。
なお、2月13日から名古屋、3月5日から大阪でも開催される予定です。
「最果タヒ展」 開催概要
言葉が、わたしを飛び越える。
空間全体で詩を体感するインスタレーション!
本展覧会では、2019年2月に約1ヵ月間で30,000人以上が来場した、「氷になる直前の、氷点下の水は、蝶になる直前の、さなぎの中は、詩になる直前の、横浜美術館は。―― 最果タヒ 詩の展示」でのインスタレーションを含む新作の“詩の展示”を、新たなタイトル「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」のもとに公開します。

「最果タヒ 詩の展示」展示風景(横浜美術館、2019年)撮影:山城功也
デザインは、これまで最果タヒさんの書籍の装幀をはじめ様々な企画でタッグを組んできた佐々木俊さんが担当。
今回の「詩の展示」は至る所に詩が展開された空間を、読者が歩き回って体験するインスタレーションです。会場にあるのは、作品があなたに読まれ、初めて意味を持つものであってほしいと願う、最果タヒさんによる「詩になる直前」の言葉たち。
それらを追いかける体験を通して、自分の心が動く言葉やその瞬間、あるいは目が無意識に読んでいる感覚に気づくような、言葉との新たな出会いが生まれるでしょう。
また、様々なジャンルのゲストを招いた開催記念イベントも決定しました。
<開催概要>
■タイトル:最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。
■会場・会期
≪東京≫渋谷PARCO4階 パルコミュージアムトーキョー
2020年12月4日(金)~12月20日(日)11:00~21:00 会期中休館日なし
≪名古屋≫ 名古屋PARCO 西館6階 パルコギャラリー
2021年2月13日(土)~2月28日(日) ※2/17(水)休館日
≪大阪≫心斎橋PARCO 14階 パルコイベントホール
2021年3月5日(金)~3月21日(日)会期中休館日なし
■入場料:一般800円、ミニ本付チケット1,800円
■主催:キョードー大阪/PARCO
■企画・製作:キョードー大阪
■協力:sou nice publishing
開催記念イベント決定!
(1) 「最果タヒ展」開催記念 トーク+朗読イベント「夜のために在る6等星、観測日記」
■日程・ゲスト【全5回】

南果歩さん
◇12月 4日(金)19:00 南果歩さん(女優)

和田彩花さん
◇12月11日(金) ※調整中 和田彩花さん(アイドル)

三浦直之さん
◇12月19日(土)14:00 三浦直之さん(ロロ主宰、劇作家、演出家)

龍崎翔子さん
◇12月19日(土)20:00 龍崎翔子さん(ホテルプロデューサー)

東郷清丸さん
◇12月20日(日)12:00 東郷清丸さん(ミュージシャン)
■会場:渋谷PARCO4階 パルコミュージアムトーキョー内「詩になる直前の、渋谷パルコは。」エリア
■参加方法:ミニ本付チケット購入(前売・当日どちらでも可)のお客様を対象に、当日11時より受付にて整理券を配布。
※感染症拡大防止の観点から、イベント内容の変更または中止となる場合がございます。
※ご来場の際はマスク着用・手指消毒・検温・お客様同士の距離の確保等、感染症拡大防止策へのご協力をお願いします。
※定員については当日の状況により変動します。入場制限する場合もありますのであらかじめご了承ください。
(2) 最果タヒさん原作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』限定上映会
石井裕也監督×最果タヒさん(WEBチャット参加) 舞台挨拶も実施します。

(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会
■日時:12月18日(金)
※上映時間は後日ホワイトシネクイントHP(https://www.cinequinto.com/white/)にて発表
■会場:渋谷パルコ8階 ホワイトシネクイント
■舞台挨拶:石井裕也監督
※最果タヒさんは登壇せず、WEBチャットでの参加となります。
■料金:1,200円均一(各種割引・前売券など使用不可)
■チケット発売:オンライン販売:12月16日(水)0:00より(=15日(火)24:00より)
■劇場窓口:12月16日(水)開場時間より
展覧会 チケット
<ミニ本付きチケット 価格:1,800円>
本展オリジナルのミニ本『6等星の詩』(非売品)が付いた特別チケットを限定販売します。最果タヒさんによる書き下ろし作品です。
表紙4種類の中から、1冊選べます。(デザイン:佐々木俊さん)
※イベント実施により営業時間が変更になる場合があります。
※前売・当日チケットともに限定枚数販売の為、なくなり次第終了。
※ミニ本の引換は会期中に、受付にて行います。
前売の場合、購入時に発券される「引換券」が必要ですので必ずお持ち下さい。
紛失・お忘れの場合は引き換え出来ません。
<一般チケット 価格:800円 ※小学生以下無料
◎e+(イープラス) https://eplus.jp/iesot6 【店頭販売】ファミリーマート店内Famiポート
◎チケットぴあ https://w.pia.jp/t/iesot6/ 0570-02-9999 【店頭販売】セブンイレブン、チケットぴあ店舗
◎ローソンチケット https://l-tike.com/iesot6 0570-000-777 【店頭販売】ローソン、ミニストップ店内Loppi
◎CNプレイガイド http://www.cnplayguide.com/iesot6【店頭販売】ファミリーマート店内「Famiポート」
◎セブンチケット http://7ticket.jp/s/087044【店頭販売】セブン-イレブン店内マルチコピー機(セブンコード:087-044)
◎楽天チケット http://r-t.jp/iesot6
新作展示作品発表
東京会場より、聴覚から詩を楽しむ新作展示「座れる詩」が登場します。
会場内に置かれた椅子に座る人に、そっと詩の朗読が聴こえてくる作品です。
朗読は、劇団「マームとジプシー」「チェルフィッチュ」などの舞台を中心に幅広く活躍し、最果タヒさんの詩のレコード 『こちら99等星』 (リトルモア)でも全17篇の朗読を担当した青柳いづみさん。
目で読むときとは異なる味わいの、特別な詩の体験にご期待ください。
【朗読予定作品(一部)】
◎「一等星の詩」(本展オフィシャルブック『一等星の詩』への書き下ろし)
◎「初雪の詩」(書き下ろし) 他、数篇
最果タヒ展×渋谷アートウォール
渋谷PARCO 1Fに幅6mを超える詩の巨大アートウォールが登場します。
渋谷の街に突如として現れた詩を前にして、一体どのような景色が心には浮かぶのでしょうか。本展覧会と合わせてお楽しみください。
最果タヒ アートウォール「初雪の詩」
■場所:渋谷PARCO 1F屋外(東急ハンズ側)
■期間:2020年11月28日(土)~12月23日(水)予定
最果タヒ展×「Root F」(渋谷パルコ5階)

画像:渋谷PARCO 5F 「Root F ルートエフ」
【最果タヒ 「詩の波紋」】
モーションセンサーを活用した訪れる人につきまとう“詩”が登場します。
■場所:渋谷PARCO 5F PARCO CUBE内「Root F」
■期間:2020年12月4日(金)~12月20日(日)
※一定の演出時間が設定されています。予めご了承ください。
最果タヒさん メッセージ
言葉は、常に運動をしている。何億人もの人がその言葉を用い、それでいて、それぞれが少しずつ違った意味や印象を、言葉の向こうに見出している。だからこそ言葉は、刻々と変化し、運動を続けている。
わたし一人が、言葉を一方的に、道具として用いることなどできず、常に、言葉が抱える無数の意味や価値の渦に巻き込まれていく。そのコントロールのできなさ、言葉に振り回される瞬間に、わたしは「言葉に書かされている」と感じます。それは時に、わたしよりも深く「わたし」を捉える言葉となる、わたしを飛び越えた、別の何かへと変貌する言葉となる、それこそが、わたしにとっての「書く喜び」です。言葉がわたしの代弁者として、世界へ出ることなどありません。わたしはいつも置き去りにされ、それこそが痛快であるのです。
知らない自分に、言葉で会うこと。それは、自分の底さえ突き破り、その向こうの、自分ですらないものへと、繋がることだ。だからこそ言葉は、書かれ、他の誰かに読まれることをじっとじっと待っている。
詩の展示。
言葉が、わたしを飛び越える。
それは、「読む」瞬間もきっと同じです。読むことは、与えられた言葉を受動的に読むのではなく、その言葉を自分だけの言葉へと変容させていく行為だと思う。そのとき、言葉の変化は、読むその人の予想を、そしてその人自身を、時に追い越していくだろう。それは「書かれた言葉」のスピードであると、読み手は思うのかもしれない。けれど、あなたも加速している、あなたの言葉が、加速している。そのスピードを、肌で、気配で、空間として、感じられる場所を、私は「詩の展示」と呼んでいます。
われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。あなたしか立つことのできない確かな星から、どうか、言葉を見に来てください。
最果タヒさん プロフィール
最果タヒ(さいはて・たひ)さんは、1986年生まれ。詩人・作家。
2006年に現代詩手帖賞、2008年み第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞、2015年に詩集『 死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。
その他の主な詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(同作は2017年石井裕也監督により映画化)。 エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『「好き」の因数分解』、小説に『星か獣になる季節』『十代 に共感する奴はみんな嘘つき』などがある。作詞提供もおこなう。清川あさみさんとの共著『千年後の百人 一首』では100首の現代語訳をし、翌年、案内エッセイ『百年一首という感情』刊行。
2018年に太田市美術館・図書館での企画展に参加、2019年に横浜美術館で個展開催、HOTEL SHE, KYOTOでの期間限定のコラボルーム「詩のホテル」オープンなど、 幅広い活動が続く。
最新刊は、詩集『夜景座生まれ』(新潮社)。
★公式サイト:http://tahi.jp/
アートディレクター・佐々木俊さん プロフィール
佐々木俊さんは、1985年仙台生まれ、東京在住。2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。グラフィックデザイナー/アートディレクター。
アドブレーン、グリッツデザインを経て、2016年デザイン事務所AYOND(アヨンド)を設立。これまで最果タヒさんの複数の著書、展示環境のデザインを担当。
その他の仕事として、NIKE吉祥寺店の店舗グラフィック、東京国立近代美術館「デザインの(居)場所」宣伝美術、連続テレビ小説『エール』タイトルロゴなどがある。
参加展示として、2018年太田市美術館・図書館「ことばをながめる、ことばとあるく―詩と歌のある風景」がある。
★公式サイト:https://sasakishun.tumblr.com/
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