最果タヒさん〈「劣等感」をテーマに綴った〉エッセイ集『コンプレックス・プリズム』が書き下ろし作品を加えて文庫化
2020年に刊行された人気現代詩人・最果タヒさんの「劣等感」をテーマに綴ったエッセイ集『コンプレックス・プリズム』が、未発表書き下ろし作品を加えて文庫化され、だいわ文庫より発売されました。
先鋭詩人・最果タヒさん珠玉のエッセイ集、未発表書き下ろし作品を加えて文庫化!
「劣等感とはいうけれど、それなら誰を私は優れていると思っているのだろう、理想の私に体を入れ替えることができるなら、喜んでそうするってことだろうか?」――――
「コンプレックス・プリズム、わざわざ傷をつけて、不透明にした自分のあちこちを、持ち上げて光に当ててみる。そこに見える光について、今、ここに、書いていきたい。」
――(「はじめに」より)
本書は、人気現代詩人・最果タヒさんが、自身のなかにある「劣等感」に光を当てて綴ったエッセイ集に、未発表の書き下ろし作品を加えて文庫化したものです。
さらに、エッセイから得たインスピレーションをもとに、人気イラストレーター・嘉江さんが描くショート漫画7作品も収録しています。
本書の目次
はじめに
・天才だと思っていた
・わたしのセンスを試さないでください。
・「変とか言われて喜ぶやつは凡庸だ」
・正しさを気取っている。
・この良さが、わからないなんてかわいそう。
・恋愛って気持ちわるわる症候群
・優しさを諦めている。
・結論至上主義破壊協奏曲
など本編27篇、
文庫版おまけエッセイ(未発表書き下ろし作品)
・まったく器が大きくないよ
・幸せになりたいとかはない
・大体のものが大体おもしろい
3篇、
計30篇を収録。
著者プロフィール
著者の最果タヒ(さいはて・たひ)さんは、詩人。1986年生まれ。2008年『グッドモーニング』で中原中也賞、2015年『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は2017年に石井裕也監督により映画化された。
詩集に『愛の縫い目はここ』『天国と、とてつもない暇』『夜景座生まれ』『恋人たちはせーので光る』『さっきまでは薔薇だったぼく』『不死身のつもりの流れ星』など。小説に『星か獣になる季節』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』など。エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『もぐ∞』『「好き」の因数分解』『神様の友達の友達の友達はぼく』など。訳書に『千年後の百人一首』(清川あさみさんとの共著・現代語訳)、『わたしの全てのわたしたち』(サラ・クロッサン/金原瑞人さんとの共訳)、対談集に『ことばの恐竜』、絵本に『ここは』(絵:及川賢治さん)がある。
★Twitter:https://twitter.com/tt_ss
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