瀬尾まいこさん「本屋大賞」受賞後第一作『夜明けのすべて』が10月刊行 自身のパニック障害の経験がモチーフ
文藝春秋は、『そして、バトンは渡された』で2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの受賞後第一作『夜明けのすべて』(発行元:水鈴社)を10月に発売します。
ご自身のパニック障害の経験をモチーフにしながら、瀬尾さんらしい温かさとユーモアに満ちた、全ての読者の暗闇に光が差し込むような物語となっています。
『夜明けのすべて』あらすじ
<あらすじ>
知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。
「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる――。
人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本、渾身の書き下ろし。
瀬尾まいこさんコメント 『夜明けのすべて』刊行にあたって
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。
でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこさん プロフィール
著者の瀬尾まいこ(せお・まいこ)さんは、1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文学科卒業。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。
2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2009年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。
他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』など多数。
夜明けのすべて 瀬尾 まいこ (著) |
◆60万部突破『三千円の使いかた』著者・原田ひ香さん最新刊『財布は踊る』が発売即重版! | 本のページ
◆文藝春秋が2021年電子書籍DL数ベスト10を発表 1位は瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された』 | 本のページ
◆瀬尾まいこさん『そして、バトンは渡された』が「文庫本」年間ベストセラー1位 映画化で売れ行き伸長! | 本のページ
◆「honto」2021年10月月間ランキング 映画化『そして、バトンは渡された』『沈黙のパレード』『護られなかった者たちへ』が総合ランキング上位に再浮上! | 本のページ