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【訃報】俳人・鍵和田秞子さんが死去 『濤無限』で毎日芸術賞

俳人の鍵和田秞子さんが6月11日、老衰のため死去しました。88歳。神奈川県出身。葬儀は近親者で執り行います。

 
鍵和田秞子さんは、1932年神奈川県生まれ。お茶の水女子大国文学科卒業。1963年「萬緑」に入会し、中村草田男に師事。1984年、草田男の死を経て「未来図」を創刊し、主宰。俳諧道場「鴫立庵」(神奈川県大磯町)第22代庵主。

1977年『未来図』で俳人協会新人賞を受賞、2005年『胡蝶』で俳人協会賞、2015年『濤無限』で毎日芸術賞、2020年『火は禱り』で詩歌文学館賞を受賞。

句集に『浮標』『飛鳥』『武蔵野』『光陰』『風月』『百年』など、著書に『書いて身につく 四季の名句120選』など、監修に『花の歳時記』(全4巻)など。

 

涛無限―鍵和田ゆう子句集
鍵和田 ゆう子 (著)

「句集名の「濤無限」は神奈川県大磯のこよろぎの浜で詠んだ句「円位忌の波の無限を見てをりぬ」から採った。濤の無限は西行の世界の無限であり、文芸俳諧における真実を大切にして、一筋の道を継承してゆきたい。」鍵和田秞子

句集 火は祷り
鍵和田 ゆう子 (著)

〈火は祈り阿蘇の末黒野はるけしや〉

前作『濤無限』で毎日芸術賞を受賞後、平成25年から31年までの作品から389句を厳選して収載する第十句集。「俳句の新しみを探り、文芸の世界の無限の天空を見つめてゆきたい」鍵和田ゆう子。

 


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