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【訃報】漫画家・水島新司さんが死去 『ドカベン』『あぶさん』『野球狂の詩』など

漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが1月10日、肺炎のため東京都内の病院で死去しました。82歳。新潟市出身。葬儀は家族のみで執り行われました。

 
水島新司さんは、1939年生まれ。1958年に貸本漫画誌『影』に掲載された「深夜の客」でデビュー。1970年から連載された『男どアホウ甲子園』で人気に。女性投手の水原勇気が活躍する『野球狂の詩(うた)』、明訓高校・山田太郎の『ドカベン』、41年の長期連載となった、大酒飲みの強打者・景浦安武の『あぶさん』など、野球漫画の第一人者として活躍。

なお、『ドカベン』は1972年から1981年まで連載された後、『大甲子園』『ドカベン プロ野球編』『ドカベン スーパースターズ編』『ドカベン ドリームトーナメント編』などの続編が発表され、単行本はシリーズ累計では205巻となっています。

 
1973年に『野球狂の詩』で講談社出版文化賞児童漫画部門、1974年に『男どアホウ甲子園』『出刃とバット』で講談社出版文化賞児童漫画部門、2007年に全作品を対象に日本漫画家協会賞「文部科学大臣賞」を受賞。2005年に紫綬褒章、2014年に旭日小綬章を受章。2020年12月に引退を発表。

他の作品に『エースの条件』『一球さん』『球道くん』『光の小次郎』『ダントツ』『銭っ子』『ストッパー』『おはようKジロー』など。

 

あぶさん (107) (ビッグコミックス)
水島 新司 (著)

連載41年『あぶさん』ここに堂々完結!

1973年から連載が続いていた『あぶさん』も、この107集でその歴史に幕を下ろします。
2013年オフ、5年ぶりのBクラスが決定した福岡ソフトバンクホークス。ここ一番で決定打が出なかったチームに”活”を入れるべく、宮崎キャンプの打ち上げであぶさんが話した内容とは・・・!?「鷹の選択」、息子・景虎に代打としての心構えを説く「代打とは・・・」、還暦過ぎた選手が主力メンバーのチームとの激しく楽しい草野球試合を描く「日本一の草野球」、そして最終話「大吟醸 あぶさん」など珠玉の9編を収録。
連載期間41年、976話を数えるプロ野球漫画の金字塔・『あぶさん』の最期の雄姿を、是非お手元に!

【編集担当からのおすすめ情報】
プロ野球を題材とした漫画としては最長の連載記録を誇った『あぶさん』。パ・リーグの選手の間では、「『あぶさん』に載れたら一人前」と言われていた時代もあったとか。ユニフォームを脱いだ景浦安武は、一体何処へ行くのか・・・!? 是非、コミックスを手にとってその目でお確かめください!

ドカベン 完結 48 (少年チャンピオン・コミックス)
水島 新司 (著)

 


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