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【第37回渋沢・クローデル賞】本賞は「該当作なし」 奨励賞に御園敬介さんと須藤健太郎さん、髙木麻紀子さん

公益財団法人「日仏会館」は、第37回(2020年度)渋沢・クローデル賞(日本側)の受賞者を発表しました。

 

第37回(2020年度)渋沢・クローデル賞(日本側)が決定!

第37回渋沢・クローデル賞の受賞者は、次の通り決定しました。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、授賞式の開催は見送りとなりました。

 
<第37回渋沢・クローデル賞 受賞作品>

 
■本賞
該当作なし

 
■奨励賞

◎御園敬介さん(慶應義塾大学准教授)
『ジャンセニスム 生成する異端 ― 近世フランスにおける宗教と政治』(慶應義塾大学出版会)

◎須藤健太郎さん(東京都立大学助教)
『評伝ジャン・ユスターシュ 映画は人生のように』(共和国)

◎髙木麻紀子さん(東京藝術大学専門研究員)
『ガストン・フェビュスの『狩猟の書』挿絵研究』(中央公論美術出版)

 
奨励賞を受賞した御園敬介さんは、1975年神奈川県生まれ。一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。クレルモン=フェラン大学大学院人文科学研究科博士課程修了。

須藤健太郎さんは、1980年生まれ。パリ第三大学博士課程修了。博士(映画研究)。専門は映画史、映画批評。

髙木麻紀子さんは、ストラスブール大学大学院修士課程美術史専攻修了。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。

 
審査委員は、川出良枝さん、工藤庸子さん、三浦篤さん、三浦信孝さん、中地義和さん、大村敦志さん、澤田直さん、篠田勝英さん、矢後和彦さん

 

渋沢・クローデル賞とは

公益財団法人日仏会館が1984年に創立60周年を迎えたのを機に、創立者である渋沢栄一とポール・クローデルの二人を記念して、同会館と毎日新聞社との共催で、渋沢・クローデル賞が創設されました。これは日仏両国において、それぞれ相手国の文化に関してなされたすぐれた研究成果に対して贈られます。なお、2008年度より、読売新聞社が毎日新聞社に代わり共催に加わっています。在日フランス大使館が後援、渋沢栄一記念財団、帝京大学が協賛。

両国でそれぞれ1名が受賞し、受賞者には日本・フランス間往復航空券と、相手国での一ヶ月間の滞在費が贈呈されます。

 

ジャンセニスム 生成する異端:近世フランスにおける宗教と政治
御園 敬介 (著)

王権と教会を震撼させた大宗教論争。宗派対立を超えて、異端の認定をめぐる排除と抵抗の力学を明らかにし、近世フランスにおける共同体と個人の関係を再考する。徹底した文献調査に基づき、もうひとつの歴史を丹念に掘り起こす、革新的な一冊。

評伝ジャン・ユスターシュ: 映画は人生のように
須藤 健太郎 (著)

1981年11月、パリの自室で拳銃自殺を遂げたジャン・ユスターシュ、享年42。映画を生き、愛し、時代との結託を拒むその稀有な生に魅せられた気鋭の批評家による、世界初の本格的な評伝。詳細なフィルモグラフィーを附す。

ガストン・フェビュスの『狩猟の書』挿絵研究
髙木 麻紀子 (著)

西洋中世美術史上でも広く知られる、豪奢な装飾が施されたガストン・フェビュスの『狩猟の書』写本群を体系化した上で、この中世末期の世俗彩飾写本におけるイメージの変遷の諸相を解明することを目指す初の試み。

 
【関連】
第37回(2020年度)渋沢・クローデル賞日本側発表 – 日仏会館

 


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