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【訃報】作家・勝目梓さんが死去 『獣たちの熱い眠り』など

作家の勝目梓(かつめ・あずさ)さんが3月3日、心筋梗塞のため千葉県鴨川市の自宅で死去しました。87歳。東京都出身。葬儀は近親者で執り行いました。喪主は三女の高瀬千尋さん。

 
勝目梓さんは、1932年生まれ。幼い頃に両親の別居で鹿児島に移り、鹿児島県立伊集院高校を中退後、炭鉱や自動車教習所などで働き、1964年に上京。トラック運転手の仕事の傍ら、同人誌「文芸首都」に参加。1967年『マイ・カアニヴァル』が芥川賞候補、1969年『花を掲げて』が直木賞候補となり、1974年『寝台の方舟』で小説現代新人賞、1981年に日本文芸大賞を受賞。

1978年の『獣たちの熱い眠り』がベストセラーとなり、以後、数多の官能バイオレンス小説を発表、一時代を築きます。著書は300冊超。

俳人としても活動し、2004年には俳句を論じた『俳句の森を散歩する』を刊行。また、自伝的小説として、2006年に『小説家』、2007年に『老醜の記』を刊行し話題となりました。

 


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