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【第7回未来屋小説大賞】藤岡陽子さん『リラの花咲くけものみち』が受賞

株式会社未来屋書店は、未来屋書店の従業員の中から選りすぐりの読書好きが選考する文学賞「第7回未来屋小説大賞」の受賞作を発表しました。

また、未来屋書店が運営する全国の「未来屋書店」「アシーネ」各店舗では2023年12月末より順次、「未来屋小説大賞フェア」を開催します。

 

第7回未来屋小説大賞が決定!

第7回未来屋小説大賞の受賞作は、次の通りです。

 
<第7回未来屋小説大賞 受賞作品>

■大賞
藤岡陽子(ふじおか ようこ)さん
『リラの花咲くけものみち』(光文社)

2位:青山美智子さん『リカバリー・カバヒコ』(光文社)
3位:井上真偽さん『アリアドネの声』(幻冬舎)
4位:森バジルさん『ノウイットオール あなただけが知っている』(文藝春秋)
5位:岡崎琢磨さん『鏡の国』(PHP研究所)

 
未来屋小説大賞は2017年より開始し、選抜された読書好き従業員が直近1年間に出版された本の中から選考し、今一番売りたい本を決定するものです(今回の選考期間:2022年9月~2023年9月)。

大賞受賞作品について、選考に携わった従業員からは
「心の奥底にある感情を揺さぶられた。」
「大きな愛に見守られて、頼りなかった聡里が思春期から大人へと成長していく姿に心温まる。」
「生きることの力強さと厳しさ、そこに命の神秘と輝きを感じた。」
…など、絶賛と感嘆の声が寄せられています。

 
【『リラの花咲くけものみち』あらすじ】

幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になった岸本聡里。
愛犬のパールだけが心の支えだった聡里は、祖母・チドリに引き取られペットたちと暮らすうちに獣医師を目指すように。北農大学獣医学類に進学すると、慣れない寮生活が始まった。面倒見のよい先輩、気難しいルームメイト、志をともにする同級生らに囲まれ、学業や動物病院でのアルバイトに奮闘する日々。
伴侶動物(ペット)の専門医を目指していた聡里だが、馬や牛などの大動物・経済動物の医師のあり方を目の当たりにし、「生きること」について考えさせられることに――。
ネガティブだった聡里が北海道で人に、生き物に、自然に囲まれて大きく成長していく姿を描く感動作。

 

受賞者・藤岡陽子さん コメント&プロフィール

「どんなに辛いことがあっても、人は変われる。強くなれる。その一心で書いた物語です。北海道の大学で獣医師を目指す主人公の6年間が、この本を読んでくださった方々の希望と熱量になることを願っています。「未来屋小説大賞」という素晴らしい賞をいただき、喜びでいっぱいです。このたびは本当にありがとうございました!」

 
<藤岡陽子さん プロフィール>

1971年生まれ、京都府出身。同志社大学文学部卒業。新聞社勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。慈恵看護専門学校卒業。2009年『いつまでも白い羽根』(光文社)でデビュー。

著書に『手のひらの音符』『晴れたらいいね』『おしょりん』『満天のゴール』『この世界で君に逢いたい』『きのうのオレンジ』 『空にピース』など多数。

 

リラの花咲くけものみち
藤岡 陽子 (著)

動物たちが、「生きること」を教えてくれた。 家庭環境に悩み心に傷を負った聡里は、祖母とペットに支えられて獣医師を目指し、北海道の獣医学大学へ進学し、自らの「居場所」を見つけていくことに――北海道の地で、自らの人生を変えてゆく少女の姿を描いた感動作。

 
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