あの幻の名作少女マンガが電子書籍で蘇る!「図書の家選書」第1弾は飛鳥幸子さん8作品
立東舎は、入手困難マンガを電子化する新シリーズ「図書の家選書」の第1弾として、飛鳥幸子さんの8作品を同時発売しました。
『怪盗こうもり男爵』『そよ風のマリー』など8作品を電子書籍化
「図書の家選書」は、今では読むことが困難になっている作品を主に取り上げ、電子書籍という形で、誰にでも気軽に作品に触れることができるようにしたいとの発案からスタートしました。
当時を知る読者にとって懐かしさだけでなく新しい発見があり、初めて読む読者にとって資料的価値だけでなく作品としての面白さを感じられる、そうした読書体験をもたらすことを目指します。
第1弾として取り上げるのは、1960年代後半に彗星の如く登場、少女マンガに旋風を巻き起こした飛鳥幸子さんです。その代表作を中心に、長年読めなかったタイトルや学生時代の貴重な習作マンガなど計8冊をラインナップしています。
著者プロフィール
飛鳥幸子(あすか・さちこ)さんは、イラストレーター、マンガ家。1949年2月5日生まれ、富山県出身。本名は「彼谷幸知子(かや・さちこ)」。
高校2年の時、講談社のマンガ賞に入選し、1966年『週刊少女フレンド』16号掲載「100人めのボーイフレンド」でデビュー。同誌にて「白いリーヌ」「フレデリカの朝」などを連載し人気を得る。また高校時代から描き始めた「怪盗こうもり男爵」シリーズは代表作のひとつとなる。70年代は集英社や小学館などの雑誌で活躍したが、80年代にイラストレーターに転向。独特のセンスに魅了されていたファンの眼前から突然消えてしまい、その単行本は入手困難となった。
しかし2019年、立東舎より『決定版!怪盗こうもり男爵』が発行され、また飛鳥さん自身もX(旧Twitter)に登場、新作マンガ「LUNA」「エクソダス」「スターチャイルド作戦」をKindle にて発表し、旧来のファンを喜ばせた。なお、イラストレーターとしての仕事は「飛鳥幸子のホームページ」(https://s-asuka.sakura.ne.jp)で見ることができる。
https://twitter.com/cfdJbnX0HnubSkk/status/1736970714278945246
企画・編集・制作:図書の家について
少女マンガに関する書籍の企画編集制作、デザイン、映像制作などを行っている。初出調査・作家検証は自己所有資料を含め実資料にあたることを信条としている。
立東舎では飛鳥幸子さん『決定版!怪盗こうもり男爵』(2019)の他に、『文月今日子の世界』(2023)、アンソロジー『マンガ化!世界文学 耽美とヒロイン』(山田英生さんと共同編集/2022)、『ザ・少女マンガ!忠津陽子の世界』(2021)、『かわいい!少女マンガ・ファッションブック』(倉持佳代子さんと共同編集/2020)、谷ゆき子さん著『バレエ星』他2作(2017-18)などを刊行。ほかに河出書房新社では少女マンガ家の仕事をまとめた『総特集シリーズ』(2015-23まで7冊)などを刊行している。
★URL:https://www.toshonoie.net/
「図書の家選書」第1弾ラインナップ
図書の家選書1 怪盗こうもり男爵 #1 【図書の家選書限定特典ページ付き】
「アイザック あなたにはじめてあったのも こんな霧の夜だったわね」 1967年から73年にかけて『週刊少女フレンド』『週刊セブンティーン』『週刊少女コミック』に連載され大人気を博した飛鳥幸子の代表作、「怪盗こうもり男爵」シリーズ。 ※本書は『決定版!怪盗こうもり男爵』(立東舎刊)の電子書籍版から該当の作品を分冊し、新たに飛鳥幸子の描き下ろしマンガ、図書の家による解説、特典として未発表習作「Honey! Take up your gun!」「ジョーンズ夫人とこうもり男爵」「ヘレンとダニエル」「フェージャ」の4作を収録し再編集しています。 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#1 [特典] |
図書の家選書2 怪盗こうもり男爵 #2 Dr.アシモフの華麗な冒険 【図書の家選書限定特典ページ付き】
「おお そこの青白きおひとアシモフさん どうですこのわたくしめとひと勝負なぞ」 1967年から73年にかけて『週刊少女フレンド』『週刊セブンティーン』『週刊少女コミック』に連載され大人気を博した飛鳥幸子の代表作、「怪盗こうもり男爵」シリーズ。 ※本書は『決定版!怪盗こうもり男爵』(立東舎刊)の電子書籍版から該当の作品を分冊し新たに飛鳥幸子の描き下ろしマンガ、図書の家による解説、特典として未発表習作「パナマから来た男」を収録し再編集しています。 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#2 [特典] |
図書の家選書3 怪盗こうもり男爵 #3 怪盗紳士 【図書の家選書限定特典ページ付き】
「ああベティさん ほんの少しだけ……こうしていてください ロンドンについたらおわかれです」 1967年から73年にかけて『週刊少女フレンド』『週刊セブンティーン』『週刊少女コミック』に連載され大人気を博した飛鳥幸子の代表作、「怪盗こうもり男爵」シリーズ。 ※本書は『決定版!怪盗こうもり男爵』(立東舎刊)の電子書籍版から該当の作品を分冊し、新たに飛鳥幸子の描き下ろしマンガ、図書の家による解説、特典として未発表作「ハニーよ銃をとれ!!」を収録し再編集しています。 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#3 [特典] |
図書の家選書4 白いリーヌ/フレデリカの朝
「あなたはいまわたしが誰で名まえはなにかって考えてるわね いちどわたしの名をしったら わたしがわすれられなくて不幸になるのに」 図書の家選書4は、生きるとは何かを問う幻想ファンタジー「白いリーヌ」(『週刊少女フレンド』1967年30?33号)と、第二次世界大戦を背景にドイツ軍のスパイとイギリスの少女の出会いと別れを描いた「フレデリカの朝」(同67年40?43号)、どちらも発表時に読者から熱狂的支持を集めた飛鳥幸子の幻の傑作が初の電子書籍化! 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#4 |
図書の家選書5 彼女は宇宙人~初期作品集~
「きみはほんとに ふしぎな人だ いったい」 図書の家選書5は、飛鳥幸子のデビューを決定づけた漫画賞受賞作「彼女は宇宙人」(『週刊少女フレンド』1966年12号受賞発表)、デビュー作「100人めのボーイフレンド」(同66年16号)、「クレリアのすばらしい大冒険」(同66年47号) 、「恋は銀色」(同68年1号)の4作を収録。その完成度の高さはアマチュア時代から。SFから歴史もの、アイススケートだってお手のもの、バリエーション豊かな飛鳥ワールドが楽しめる初期短編が初の電子書籍化! 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#5 |
図書の家選書6 恋のメロディ/ハワイの休日
「なにをいおうとわたしにはわかってるわ うそはつかないで!」 図書の家選書6は事件を推理するのが趣味の推理作家メロディとセイント警部の凸凹コンビが芸能界を舞台にした連続殺人事件の謎を解く「恋のメロディ」(『週刊少女フレンド』1968年7号)と、ハワイで休日を過ごすことを楽しみにしていたモリィが女殺し屋に間違えられて上を下への大騒動「ハワイの休日」(同67年24?26号)の2作を収録。個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる、飛鳥幸子真骨頂のスラップスティック・ラブ・コメディの傑作が初の電子書籍化! 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#6 |
図書の家選書7 紳士は甘いのがお好き/黒いネメシス
「やっぱり女の子だね パパの手からもうすぐ離れてしまう…わかってるけど悲しいよ」 図書の家選書7は、男まさりのジョセフィンがちょっぴりほろ苦い大人の恋を知る「紳士は甘いのがお好き」(『週刊セブンティーン』1968年21?30号)と、19世紀アメリカの黒人奴隷問題を扱った復讐サスペンス「黒いネメシス」(同増刊69年12月25日号)の2作を収録。複雑な人の心模様を描き出す、読み応えある傑作が初の電子書籍化! 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#7 |
図書の家選書8 そよ風のマリー
「わたしが間違っていたのかしら 伝統や格式にしばられたファッションがいやだっただけなの」 図書の家選書8は、20世紀はじめ、華やかなりしパリを舞台に、ドレスメーキングの世界に新風を巻き起こした少女の物語「そよ風のマリー」を収録。パリの文化が大きく花開いた“ベル・エポック”と呼ばれる黄金時代、ひとりの少女がファッションデザイナーとして奮闘する姿を飛鳥幸子が鮮やかに描きます。1975年に発売し、現在では入手困難な『レモンコミックス』のために描き下ろされた長編作、もちろん初の電子書籍化! 【目次】 描き下ろしマンガ あの頃のわたし#8 |
◆【ebookjapanマンガ大賞2024】『永年雇用は可能でしょうか』が受賞 | 本のページ
◆【BOOK☆WALKER電子書籍ランキング】『葬送のフリーレン』が総合1位 | 本のページ
◆『愛と誠』が〈完全版〉となって50年ぶりに復活! | 本のページ
◆生誕150周年!泉鏡花の精髄8篇を東雅夫さんが選出『外科室・天守物語』が刊行 代表作『歌行燈・高野聖』はKindle Unlimitedで期間限定読み放題に | 本のページ