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【第15回酒飲み書店員大賞】松浦寿輝さん『川の光』、深水黎一郎さん『美人薄命』、山本巧次さん『阪堺電車177号の追憶』が受賞

第15回酒飲み書店員大賞が決定!

第15回酒飲み書店員大賞が決定!

本とお酒を愛する千葉近辺の書店員と出版社営業が売り出したい文庫本を選出する「第15回酒飲み書店員大賞」の受賞作が決定しました。

 

酒飲み書店員大賞について

酒飲み書店員大賞では、「本を読むことはもちろん、本を売ることはもっと愛し、そしてその次にお酒が好きな」千葉近辺の書店員と出版社営業が集まり、売り出したい一冊をコンペで決定します。出版から1年以上経過した文庫本を選考対象とします。

 
今年は過去に酒飲み書店員大賞に参加していた方たちを「元祖チーム」、現行メンバーを「本家チーム」として、それぞれのチームから大賞を選出します。

 

第15回酒飲み書店員大賞 受賞作品

今回は、「本家」と「元祖」を含めて歴代最多の26作品の候補の中から、次の3作品が選出されました。

 
<「本家」チームの受賞作品>

松浦寿輝(まつうら・ひさき)さん
『川の光』(中央公論新社)

 
<「元祖」チームの受賞作品>

深水黎一郎(ふかみ・れいいちろう)さん
『美人薄命』(双葉社)

山本巧次(やまもと・こうじ)さん
『阪堺電車177号の追憶』(早川書房)

 
なお、山本巧次さんの『阪堺電車177号の追憶』は、昨年の第6回大阪ほんま本大賞とのW受賞となりました。

 

川の光 (中公文庫)
松浦 寿輝 (著)

暗渠化工事で川辺の棲みかを追われたネズミのタータ親子。夏の終わり、安住の地を求めて上流を目指す旅が始まる。彼らを待ち受ける幾多の試練や思いがけない出会い、はぐくまれる友情……。子どもから大人まで、あらゆる世代をとりこにした物語が、待望の文庫化!小さきものをこよなく愛する著者が、足元で脈動する世界の秘密を描き出した人気シリーズ第一弾。チッチが跳ね、タータが走り、タミーが飛び出す!島津和子氏による挿画も多数収録。

美人薄命 (双葉文庫)
深水 黎一郎 (著)

孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。
家族を失い、片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る老婆は、将来を約束していた人と死に別れる前日のことを語り始める。
残酷な運命によって引き裂かれた男との話には、総司の人生をも変える、ある秘密が隠されていた。
切なさ溢れる衝撃の結末が待ち受ける、長編ミステリー。

阪堺電車177号の追憶 (ハヤカワ文庫JA)
山本巧次 (著), 佐久間真人 (イラスト)

大阪南部を走る路面電車、通称・阪堺(はんかい)電車。なかでも現役最古のモ161形177号は、大阪の街を85年間見つめつづけてきた……戦時下に運転士と乗客として出会ったふたりの女性の数奇な運命、バブル期に地上げ屋からたこ焼き店を守るべく奮闘するキャバクラ嬢たち、撮り鉄の大学生vsパパラッチvs第三の男の奇妙な対決……昭和8年から平成29年の現在まで、阪堺電車で働く人々、沿線住人が遭遇した事件を鮮やかに描く連作短篇集。

 
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