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【第34回将棋ペンクラブ大賞】「文芸部門」大賞を松浦寿輝さん『無月の譜』が受賞 優秀賞に芦沢央さん『神の悪手』

第34回将棋ペンクラブ大賞〈文芸部門〉受賞作品

第34回将棋ペンクラブ大賞〈文芸部門〉受賞作品

将棋ペンクラブは7月25日、毎年、その年に発表された将棋観戦記、将棋評論、随筆、将棋に関する著作物、記事などの中からすぐれた作品を顕彰する「第34回将棋ペンクラブ大賞」の受賞作品を発表しました。

 
<第34回将棋ペンクラブ大賞〈文芸部門〉受賞作品>

【大賞】
松浦寿輝(まつうら・ひさき)さん
『無月の譜』(毎日新聞出版)

【優秀賞】
芦沢央(あしざわ・よう)さん
『神の悪手』(新潮社)

 
なお、〈技術部門〉は、
石川泰さん『将棋 とっておきの速度計算』(マイナビ出版)が大賞を、
飯島篤也 さん『級位者のための将棋上達法』(マイナビ出版)が優秀賞を
受賞しています。

また、初の女流棋士である蛸島彰子女流六段の足跡や記録、その歩みとともに草創期からの女流棋界の歴史を記した、日本女子プロ将棋協会『駒我心 ~初代女流名人 蛸島彰子の歩み~』(日本女子プロ将棋協会)に特別賞が贈られます。

 
最終選考委員は、川北亮司さん(作家)、西上心太さん(文芸評論家)、所司和晴さん(棋士)、森田正光さん(気象予報士・株式会社ウェザーマップ創業者)。

「受賞のことば」、最終選考会での選考過程・討議内容については、9月発行の将棋ペンクラブ会報秋号に掲載されます。

 

無月の譜
松浦 寿輝 (著)

その駒には魂が宿っている――
幻の将棋駒をめぐる希望と再生の物語!

「別次元の輝きだった。手に取って一枚一枚じっくりと見る前から、駒がざらりと散らばったあたりが、すでに仄かな光に包まれているように見えた」
戦死した駒師が遺した傑作はどこへ?
棋士の夢破れた青年が、再起をかけてその行方を追う。
失われた駒を求めて、東京からシンガポール、マレーシア、アメリカへ――
旅の終わりに青年・竜介がたどり着いた真実とは?
松浦文学のあらたな到達点。幻の将棋駒をめぐる希望と再生の物語です。

神の悪手
芦沢 央 (著)

羽生善治九段推薦!!
「棋は対話なり」を連想させる作品集です。

凪良ゆう氏悶絶!!
腹が立つほどの傑作。勝負に生きる苛烈さと、その果てにのみ生まれる光に胸が掻き毟られた。

たとえ破滅するとしても、この手を選びたい。
驚きと感動の連続!限界に挑む人々の運命の瞬間をとらえた、心揺さぶる将棋ミステリ。

26歳までにプロになれなければ退会――苛烈な競争が繰り広げられる棋士の養成機関・奨励会。 リーグ戦最終日前夜、岩城啓一の元に対局相手が訪ねてきて……

追い詰められた男が 将棋人生を賭けたアリバイ作りに挑む表題作ほか、運命に翻弄されながらも前に進もうとする人々の葛藤を、驚きの着想でミステリに昇華させた傑作短篇集。

 
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第34回将棋ペンクラブ大賞 | 将棋ペンクラブ

 


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