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「読者は女性が6割」異色の時代小説『本所おけら長屋』シリーズが80万部突破

本所おけら長屋(十二)表紙と帯

本所おけら長屋(十二)表紙と帯

畠山健二さん著『本所おけら長屋(十二)』が2月8日にPHP研究所より刊行されました。

初版部数はシリーズ最高の4万3千部でしたが、発売前から予約注文が相次ぎ、1万部の増刷を決定。これにより「本所おけら長屋シリーズ」の累計発行部数は80万部を突破しました。

 

女性書店員の「推し」が女性ファンを呼ぶ!

本書は、お江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」の個性豊かな住人が巻き起こす珍騒動を、下町の演芸作家出身の著者が笑いと涙につつんでテンポよく書き下ろした、連作時代小説シリーズの最新巻です。

第1巻刊行以来、新刊発売のたびに売れ行きの初速がアップする人気シリーズに成長したのは、時代小説には珍しく「読者の6割が女性」であることが大きく影響しています。

 
『本所おけら長屋』が女性読者を獲得したきっかけは全国各地の「女性書店員」の支持です。

「時代小説は難しそうで敬遠していたのに、こんなに面白いなんて!」という感想を口にして、自分自身がファンになって手がけた「おけら推し」のPOPや展示は、来店する女性を売り場に呼びこみ、新たなファンの獲得につながっています。

年配男性が中心読者層といわれる文庫版の時代小説ジャンルにあって、本シリーズ読者の男女比は6:4(参考:紀伊國屋PubLine)と、女性層からの人気が高まっています。

 

座談会やイベントでファンサービスも充実

「本所おけら長屋シリーズ」ファンの女性読者を、著者の畠山健二さんは「おけら女子」と命名。SNSや畠山さんのサイン会などを通じて知り合った「おけら女子」同士の交流も、行なわれています。

2018年10月には、著者とおけら女子たちとの座談会も実現。このパワーには著者も圧倒され、定期開催に向けて意気込んでいます。

さらに、物語の舞台である本所や上野の散策など、ファンサービスのイベントが計画されています。

 

最新巻は「女の意地」を裏テーマに女性キャラが活躍

書店員から読者まで、「本所おけら長屋シリーズ」を盛り上げる女性たちを意気に感じた著者が、新作は「女性にスポットを当てよう」と書き下ろしたのが、今回発売された第十二巻です。

裏テーマを「女の意地」として、長屋のおかみさん連中をはじめ、女剣士、花魁、母と娘など、女性キャラクターがキーパーソンとなる四篇を収録。

既刊とはまたちがった味わいの今作をきっかけに、老若男女に愛される時代小説として、シリーズ累計100万部を目指します。

 

おけら年表(発売年月とトピックス)

2013年7月 第1巻……初版1万部
2014年3月 第2巻
2014年8月 第3巻……初版2万2千部
2015年3月 第4巻
2015年9月 第5巻
2016年3月 第6巻……シリーズ累計18万部突破

◎この頃、女性書店員の声を反映してフルカバー帯でイメージチェンジ。「僕僕先生」シリーズなどで人気の三木謙次さんのイラストが、女性読者をさらに増やすきっかけに。

2016年9月 第7巻……シリーズ累計35万部突破
◎「シリーズ50万部ヒット祈願」の昇殿参拝
2017年2月 第8巻…… シリーズ累計36万部突破
◎「第1回おけら祭り」開催
2017年8月 第9巻
◎「J:COM×畠山健二」レギュラー番組開始
2018年2月 第10巻……シリーズ累計58万部突破
◎「第2回おけら祭り」開催
2018年8月 第11巻……シリーズ累計80万部
2019年2月 第12巻……初版43,000部

 

畠山健二さん プロフィール

著者の畠山健二(はたけやま・けんじ)さんは、1957年生まれ。東京都目黒区出身。墨田区本所育ち。演芸の台本執筆や演出、新聞・週刊誌のコラム連載など精力的に活動する。

2012年、『スプラッシュ マンション』(PHP研究所)で小説家デビュー。翌年、初の文庫書き下ろし時代小説『本所おけら長屋』(PHP文芸文庫)が大ヒットシリーズとなる。

その他の著書に、『下町呑んだくれグルメ道』(河出文庫)、『超入門! 江戸を楽しむ古典落語』(PHP文庫)などがある。

台東区、墨田区の東京下町エリアで活躍する様々な人々を紹介する番組、J:COM「東京下町人図鑑」のレギュラー司会を務める。

★畠山健二さん公式サイト「OKERA NOTE」:http://okeranote.com/

 

本所おけら長屋(十二) (PHP文芸文庫)
笑いと涙と人情の人気シリーズ最新巻!

お江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋。
万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、 浪人の島田鉄斎ら個性的な面々が住んでいる。
そんな「おけら長屋」では、今日も笑いと涙 の“珍”騒動が巻き起こって……。
江戸への出稼ぎ中に行方不明になった夫を、妻と娘が探しにくる感涙必至の「おまもり」や、間抜けな泥棒がおけら長屋に忍び込もうとするも思わぬ展開に巻き込まれる「しにがみ」、江戸にラクダが見世物としてくることになり、万造、松吉が一攫千金を企む「ふうぶん」、黒石藩の家老・工藤惣二郎の年の離れた妹が、鉄斎門下の武士に試合を申し込む「せいがん」といった、笑いあり涙ありの傑作四篇を収録。文庫書き下ろし。

 
■シリーズ第1作
本所おけら長屋 (PHP文芸文庫)
本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖ある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきた。津軽の某藩を辞去し、江戸へ流れてきたのだ。剣の腕がたち、冷静に物事に対処できる鉄斎は、おけら長屋の連中が頼りにする心強い「旦那」。鉄斎を迎えて、何かと騒がしい長屋の面々が遭遇する事件とは……。著者は、本所育ちで演芸の台本などで複数の受賞歴を誇る手練の書き手。今回は満を持して、文庫書き下ろし時代小説に初挑戦。2013年本屋大賞作家・百田尚樹氏も「この小説には、やられた!」と太鼓判の出来ばえ。江戸落語さながらの笑いと人情にあふれる作品世界をとくとご堪能あれ!

 
【関連】
畠山健二「本所おけら長屋シリーズ」|PHP文芸文庫|PHP研究所

 


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