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「本所おけら長屋」シリーズが200万部を突破&シリーズ前日譚を描く外伝を刊行

「本所おけら長屋」シリーズの前日譚を描く、畠山健二さん著『本所おけら長屋 外伝』がPHP研究所より刊行されました。

 

10周年の節目にシリーズ前日譚を描く外伝を発売

「本所おけら長屋」シリーズは、江戸は本所、貧乏だけれど情に厚い江戸っ子たちが繰り広げる珍騒動を描いた時代小説です。2013年7月の発売以来、半年に1冊ペースの新刊刊行でじわじわとファンを増やし、このたびの最新巻発売を以て、シリーズ累計発行部数が200万部を突破しました。

このたび発売の『本所おけら長屋 外伝』は、登場人物たちの若き日を描く前日譚4編を収録した連作短編集です。刊行開始から10年がたち、物語の第一幕が20巻で完結したことを記念して書き下ろされました。シリーズの原点とも言える「エピソード0」で節目を飾ります。

 
【収録作品】

◆「馬鹿と外道は紙一重」
万造と松吉は偶然、同じ日におけら長屋に引っ越してくる。意気投合した二人は、長屋の髪結いの女の家で、小遣いをもらって暮らしている小一郎という優男に憧れるが……。

◆「家督は寝て待て」
上総久留田藩藩主の四男だった高宗は、いかにして津軽黒石藩藩主になったのか? 十五歳の高宗と五歳の玉姫の出会いを描く。

◆「金太が街にやってくる」
おけら長屋は、実は“事故物件”だった!? 住民らに立て続けに災いが起きる中、長屋立ち退きの話まで持ち上がる。なんとか阻止したい住民たちが考えた案とは?

◆「みちのくさとり旅」
妻を亡くし、黒石藩の剣術指南役を辞した鉄斎は、剣術とは何かという答えが見いだせないまま、江戸に向かっていた。旅の途中、仙台に立ち寄った鉄斎は、宿屋で盗難騒動に巻き込まれる。

 
特別付録として、シリーズ第一幕(1~20巻)の名場面ガイドも収録。笑いと涙の“おけらワールド”を、ぜひご堪能ください。

 

書店が育ててくれた「本所おけら長屋」シリーズ

イラスト:三木謙次

イラスト:三木謙次

2013年刊行の『本所おけら長屋』は、著者にとって2作目の小説で、初の時代ものでした。

知名度も実績もない本作を「面白い」と応援し、読者に届けてくれたのは全国各地の書店です。とくに「時代小説は難しそうで敬遠していたのに、こんなに面白いなんて!」と女性書店員の支持を得たことで、「おけら推し」をする書店の味方が全国に拡大。年配男性が中心読者層といわれる文庫版の時代小説ジャンルにあって、本シリーズ読者の男女比は6:4(参考:紀伊國屋PubLine)と、女性層からの人気がじわじわと高まっていきました。

 
人気シリーズとなったあとも、最新巻の発売時には各地の書店を著者が行脚し、イベントを開催。書店員や読者と、著者との交流が、累計200万部を後押ししました。

 

特別価格のお試し3巻セットも同時発売

おけらサポーターには、有名人も加わっています。女優の大塚寧々さんは「長屋に空きがあったら住みたい」と言うほどハマり、直木賞作家の今村翔吾さんが「何度繰り返し読んでも面白い!」と絶賛するほどです。

 
そんなシリーズの試し読みにぴったりな『本所おけら長屋 読み始めセット』も発売されました。

「200万部・10周年・第一部完結」の感謝をこめて、1巻~3巻のセットを1,100円の特別価格で用意。書店員から女優、作家までも虜にする「おけらワールド」を、リーズナブルにお試しできます。

★シリーズ特設サイト:https://www.php.co.jp/okera/

 

本所おけら長屋 外伝 (PHP文芸文庫)
畠山 健二 (著)

金はないが情はある、お節介で名高い「おけら長屋」を舞台にした大人気シリーズの“外伝”は、人気登場人物たちの若き日を描く前日譚。

本所おけら長屋 読み始めセット (PHP文芸文庫)
畠山 健二 (著)

シリーズ20巻&累計200万部達成記念の特別限定セット!
江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋には、個性的な面々が住んでいる。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、 浪人の島田鉄斎らが繰り広げる、笑いあり、涙ありの大人気時代小説シリーズ。
これから読み始める方に最適で大変おトクな、1~3巻詰め合わせです。

<既刊>

本所おけら長屋 (PHP文芸文庫)
畠山 健二 (著)

本所亀沢町にある「おけら長屋」は、大家の徳兵衛、米屋奉公人の八五郎、後家女のお染など、ひと癖ある店子が入り乱れて毎日がお祭り騒ぎ。それもそのはず、お金はないけど人情に厚く、かっとくるけど涙もろい。自分より他人のことが気になって仕方がない。こうした面々が、12世帯も軒を並べているのだ。
そんなある日、わけあり浪人・島田鉄斎がやってきた。津軽の某藩を辞去し、江戸へ流れてきたのだ。剣の腕がたち、冷静に物事に対処できる鉄斎は、おけら長屋の連中が頼りにする心強い「旦那」。鉄斎を迎えて、何かと騒がしい長屋の面々が遭遇する事件とは……。
著者は、本所育ちで演芸の台本などで複数の受賞歴を誇る手練の書き手。今回は満を持して、文庫書き下ろし時代小説に初挑戦。2013年本屋大賞作家・百田尚樹氏も「この小説には、やられた! 」と太鼓判の出来ばえ。江戸落語さながらの笑いと人情にあふれる作品世界をとくとご堪能あれ!

 
【関連】
畠山健二「本所おけら長屋シリーズ」|PHP文芸文庫|PHP研究所

 


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