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【訃報】児童文学作家・宮川ひろさんが死去 『るすばん先生』『先生のつうしんぼ』など

児童文学作家の宮川ひろ(みやかわ・ひろ)さんが12月29日、老衰のため東京都青梅市の病院で死去しました。95歳。群馬県出身。葬儀は2019年1月7日午前9時半から東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で。喪主は児童文学研究者で長男の健郎さん。

 
宮川ひろさんは、1923年生まれ。金華学園教員養成所を卒業後、小学校に勤務。後に、坪田譲治さんが主催する童話雑誌『びわの実学校』に作品を投稿するなど創作活動を行い、1969年に産休補助教員の女性と小学生の交流を描いた『るすばん先生』でデビュー。『先生のつうしんぼ』など学校を舞台にした作品を数多く執筆。

1978年『夜のかげぼうし』で赤い鳥文学賞、1985年『つばき地ぞう』で新美南吉児童文学賞、1990年『桂子は風のなかで』で日本児童文学者協会賞、2004年『さくら子のたんじょう日』で日本絵本賞、2005年『きょうはいい日だね』でひろすけ童話賞を受賞。

著書に『春駒のうた』『四年三組のはた』『おかあさんのつうしんぼ』『おとうさんのつうしんぼ』『三十八人のおん柱祭り』『おとうさんのおんぶ』『あて名のない手紙』『しっぱいにかんぱい!』『さくらの下のさくらのクラス』『ずるやすみにかんぱい!』など。

 

るすばん先生 (ポプラ社の創作童話 14)
こんど3年3組をうけもつことになった木村先生は、たった三ヵ月の産休先生です。教師と子どもの心のふれあいを描いた物語。

 
先生のつうしんぼ (偕成社文庫 (2077))
古谷先生は、給食のにんじんが食べられません。あるとき、先生がこっそりにんじんをすてるところを見てしまった吾郎は、自分だけで先生のつうしんぼをつけてみることにしました。


 
ずるやすみに かんぱい! (かんぱい! シリーズ)
雄介は、ちょっと失敗したことがきっかけで、学校でいじわるをされるようになりました。ある晩、お風呂でそのことを話すと、お父さんが「じゃあ、あしたは、ずるやすみをしよう」というのです!
『しっぱいに かんぱい! 』、『うそつきに かんぱい! 』に続く第3弾。

 


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