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【本屋大賞2017】恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』に決定 直木賞とダブル受賞

全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める「2017年本屋大賞」(本屋大賞実行委員会主催)の発表会が11日、都内で行われ、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が大賞に選ばれました。

 
同書は、1月に行われた『第156回芥川賞・直木賞(平成28年度下半期)』で直木三十五賞を受賞しており、本屋大賞史上初のダブル受賞の快挙となりました。

また、恩田陸さんは2005年に『夜のピクニック』でも本屋大賞を受賞しており、こちらも史上初の2度目の受賞となっています。

 
大賞発表を受けて発売された『本屋大賞2017 (本の雑誌増刊)』(本の雑誌社)の中で、恩田さんは「直木賞を受賞してしまったので、ああ、これで本屋大賞はないなと、と思った。そもそも、本屋大賞そのものが既成の権威である文学賞へのアンチテーゼとして始まった賞だということを知っていたからである。」と綴っていますが、「そして、ふと気がついた。そうか、本屋大賞が目指すところと、既成の文学賞が目指すところの、ふたつの目的が交わるところに来られるまで、私も小説家として多少は成長したんだな、と思ったのだ」とも述べています。

 
今回、一次投票には全国の446書店より書店員564人の投票がありました。二次投票では、288店より346人がノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票しました。

順位と得票は次の通りです。

 
【ノミネート作品 順位】
大賞:恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎) 378.5点
2位:森絵都さん『みかづき』(集英社) 331点
3位:塩田武士さん『罪の声』(講談社) 305点
4位:小川糸さん『ツバキ文具店』(幻冬舎) 302.5点
5位:村山早紀さん『桜風堂ものがたり』(PHP研究所) 261点
6位:原田マハさん『暗幕のゲルニカ』(新潮社) 249.5点
7位:西加奈子さん『i』(ポプラ社) 160点
8位:森見登美彦さん『夜行』(小学館) 122.5点
9位:村田沙耶香さん『コンビニ人間』(文藝春秋) 70.5点
10位:川口俊和さん『コーヒーが冷めないうちに』(サンマーク出版) 68.5点

 
★本屋大賞に恩田陸さん 受賞は2回目 直木賞と2冠も

 
また、翻訳小説部門はトーン・テレヘンさん著・長山さきさん訳の『ハリネズミの願い』(新潮社)が選ばれました。

 

恩田陸『蜜蜂と遠雷
俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

 
ハリネズミの願い
ある日、自分のハリが大嫌いで、ほかのどうぶつたちとうまくつきあえないハリネズミが、誰かを家に招待しようと思いたつ。さっそく手紙を書きはじめるが、もしも○○が訪ねてきたら、と想像すると、とたんに不安に襲われて、手紙を送る勇気が出ない。クマがきたら?ヒキガエルがきたら?ゾウがきたら?フクロウがきたら?―さまざまなどうぶつたちのオソロシイ訪問が、孤独なハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。笑いながら、身につまされながら、やがて祈りながら読んでいくと、とうとうさいごに…。オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語。

 
本屋大賞2017 (本の雑誌増刊)
14回めを迎えた本屋大賞の発表号! 一次投票、二次投票、発掘部門、翻訳小説部門のすべてを収録。

 
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本屋大賞
本屋大賞(@hontai) | Twitter
「私は読者のなれの果て」  作家・恩田陸を支える感覚 – Yahoo!ニュース・・・インタビュー記事です。

 


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