あさだりんさん剣道小説『まっしょうめん!』第3作が刊行へ イラストは新井陽次郎さん あさださんは、ついに剣道を始める
偕成社は、あさだりんさんの人気作品『まっしょうめん!』の第3作『まっしょうめん! 胴を打つ勇気』を3月上旬に刊行します。イラストは、スタジオジブリを経てアニメーター・監督として活躍する新井陽次郎さん。
1巻は早くも5刷! 青春剣道小説『まっしょうめん!』
『まっしょうめん!』の第1作は、2016年に「偕成社ノベルフリーク」(手にとりやすいソフトカバーで、小学校高学年~の読者に、現代の日本の作家の読み物をとどけるレーベル)の1冊として刊行。刊行以来、4回の重版を重ね、「偕成社ノベルフリーク」内で最も人気を博している作品です。
お話は、運動の苦手な主人公・成美が、ひょんなことからはじめた剣道をとおして、成長していく姿を描きます。
「才能を見出され上達していく」主人公ではなく、一歩一歩失敗を重ね、行きつ戻りつしながらも剣道を好きになっていく成美のすがたがは「等身大」の女の子として読者の共感をさそっています。友人関係の悩みも描かれ、剣道小説にとどまらない面白さがあります。
剣道の場面の臨場感も、作品の大きな魅力です。はじめて防具をつけたときの重たさ、相手と向き合う緊張感、打ちこまれたときの衝撃、そして、相手と「まっしょうめん」にむかいあうと、どんな感覚になるのか……。
竹刀をかまえたときの空気感を余すことなく伝え、剣道経験者はもちろん、未経験の読者も剣道の魅力に引き込みます。
本作品がデビュー作! 長野県松本市在住の著者
長野県松本市に在住のあさだりんさんは、『まっしょうめん!』がデビュー作。ペンネームは、敬愛する児童文学作家アーサー・ランサムとアストリッド・リンドグレーンにちなんでつけたとのこと。
剣道一家にかこまれながら、自身は剣道未経験のまま1、2巻を書き上げますが、 2巻目の『まっしょうめん! 小手までの距離』を読んだ剣道の先生に「ここから先を書くには、自分でも剣道をはじめなければ」といわれ、本当に習い始めたそうです。
3巻目は実際に剣道をはじめたあさださんによる、より臨場感あふれる一冊となっています。
著者プロフィール
■作:あさだりんさん
1970年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。現在は長野県松本市在住。日本児童文学者協会会員・信州児童文学会会員。作品に「まっしょうめん!」シリーズがある。
■絵:新井陽次郎さん
1989年埼玉県生まれ。アニメーター、監督。スタジオジブリを経てスタジオコロリドに移籍。初監督作『台風のノルダ』で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞。書籍の装画でも活躍中。
■シリーズ最新作(第3弾)
まっしょうめん! 胴を打つ勇気 (偕成社ノベルフリーク) あさだりん (著), 新井陽次郎 (イラスト) わたしは弱いってわかってる。それならば、 剣道初心者・成美の最近のなやみは自分の背が高いため、相手の胴が打ちにくいこと。道場仲間の太一、茜、浩次郎と監督とともに、稽古に励んでいる。 それぞれの道場の監督同士が知り合いだったこともあり、レオナは団体戦の人数が足りない成美のチームの助っ人となりいっしょに大会にでることになる。 レオナの本心がわからずとまどう成美と、なにか思うところがあるらしいレオナ、二人の試合と友情のゆくえは? 迫力の試合シーンと、繊細な感情の揺れ動きが交錯する剣道小説第三弾! |
■既刊(シリーズ第1弾)
まっしょうめん! (偕成社ノベルフリーク) あさだ りん (著), 新井 陽次郎 (イラスト) 「そんで、なんだかしらないけど、パパ、『うちのむすめはサムライです』っていっちゃったみたいなんだよね……。」 成美は、海外赴任中の父親の発言のせいで、なにか武道をしている写真を送らなければならなくなる。 |
■既刊(シリーズ第2弾)
まっしょうめん! 小手までの距離 (偕成社ノベルフリーク) 新井 陽次郎 (イラスト), あさだ りん (著) 自分がだれかをきずつけるなんて 剣道初心者の成美は、小手の練習中に、道場仲間の石田くんにケガをさせてしまう。 |
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