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【訃報】版画家・絵本作家の儀間比呂志さんが死去 MONGOL800と詩画集も

沖縄を代表する版画家・絵本作家の儀間比呂志(ぎま・ひろし)さんが4月11日、肺炎のため大阪府河内長野市の病院で死去しました。94歳。
通夜は14日午後7時、葬儀は15日正午から、いずれも大阪府大阪狭山市茱萸木1丁目277の1、セレモ大山で。喪主は長男の修さん。

 
儀間比呂志さんは、戦後、大阪市立美術研究所で絵を学び、1970年から版画に専念。創作絵本『ふなひき太良』で1971年に毎日出版文化賞を、『鉄の子カナヒル』で1776年にサンケイ児童出版文化賞を受賞しています。
版画集『戦がやってきた』『沖縄戦-朝鮮人軍夫と従軍慰安婦』など、故郷の沖縄の風土や沖縄戦の悲劇を描き続けました。

 
2009年に、沖縄県出身のロックバンド・MONGOL800(モンゴル800)と詩画集『琉球愛歌』を作成。モンゴル800のメンバー・上江洌清作さんは、琉球新報に「『琉球愛歌』という詩画集を制作していた時に「哀歌」じゃなく「愛歌」だから良いね、そのまま詩画集のタイトルにしましょうと提案して頂いた事。スタイルは違えど二十歳そこそこを過ぎた自分の書いた詩に共感してもらえた事、かけて頂いた言葉、先生の作品と人柄に触れた経験は今でも自分の音楽活動、表現活動の中で強い支えになっています。」「微笑ましい生活の表現描写から、戦争、沖縄戦の悍(おぞ)ましさを包み隠さず描く先生の作品の持つ底知れぬエネルギー。今の沖縄に特に必要なのかもしれません。改めて作品を見直しながら、今は先生との思い出をゆっくり振り返りたいと思います。心より御冥福を御祈り申し上げます。」と、追悼のメッセージを寄せています。

 
また、上江洌清作さんは、新しい事を吸収しようとする貪欲なエネルギーを持った儀間さんが、MONGOL800の活動にも興味を示し、オールスタンディングのライブハウスにも何度も足を運んで、「ステージの照明やお客さんの楽しむ姿に特に反応していて、そのステージや照明の仕組みについて事細かく質問を投げかけ」たり、「70歳、80歳をこえてからパソコンとデジカメを使い始めたんだと、誇らしげに」微笑んだりする一面を紹介しています。

 

ふなひき太良―沖縄の絵本
沖縄の一孤島に生まれ育った太良はいつも大めしをくらって寝てばかり。ある、ききんの年、村びとのためにたちあがり…。

 
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「作品が持つ底知れぬエネルギー」 儀間比呂志さん死去 モンゴル800・上江洌清作が追悼 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース

 


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