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『13歳からの「学問のすすめ」』齋藤孝さんが超訳!あの“人生のバイブル”を中高生向けに最新アレンジ

『13歳からの「学問のすすめ」』齋藤孝さんが超訳!あの“人生のバイブル”を中高生向けに最新アレンジ

『13歳からの「学問のすすめ」』齋藤孝さんが超訳!あの“人生のバイブル”を中高生向けに最新アレンジ

筑摩書房は、ちくまプリマー新書より、明治から150年近く読み継がれてきた福澤諭吉『学問のすすめ』を教育学者の齋藤孝さんが現代の中高生に向けて超訳した『13歳からの「学問のすすめ」』を刊行しました。

各界のリーダーや著名人たちも愛読してきた、言わずと知れた古典的名著『学問のすすめ』。しかし当時の文体で書かれたこの書物を読み切ることは今となっては簡単ではありません。

齋藤孝さん訳の『学問のすすめ』はこれまでにも数冊刊行されていますが、中高生向けは初めて。今回の超訳によって、より読みやすく分かりやすく最新アレンジされたこの「日本最強の教育書」は、激動の時代に生きる現代の若い人たちにとって一段と身近な一冊、絶好の人生のバイブルになることでしょう。

 

「こども向け古典教養書」の“超訳”がブーム

近年続いている“超訳”ブーム。その中でもいま特に話題となっているのが、教育学者の齋藤孝さんが監修をつとめた『こども孫子の兵法』(日本図書センター)。歴史上多大な影響を与えた兵法書のバイブルを、受験や友だち関係などで大人と同様にきびしい状況に直面するこどもたちに向けて超訳し、10万部を超えるヒットという大きな反響を得ています。

こどもたちが社会で本当に使える知恵として名著の本質を表現することで、こどもだけでなく親世代、ビジネスパーソンの読み直しとしても広く読まれる現象が広がっています。

 

今回はなぜ『学問のすすめ』を<中高生向け>に超訳?

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」というあまりに有名な一文で始まる本書は、日本最大の啓蒙思想家であり、慶應義塾大学の創始者・福澤諭吉によって明治時代初期に書かれて以降、生き方のバイブルとして多くの日本人に長く読み継がれてきました。

その大きな理由のひとつとして、本書がただ学問をすすめる勉強論にとどまらず、「なぜ学問が必要なのか」から展開し、「独立した人間としてどう生きるべきか」までを説いた、人生全体を通して使える実用書として読める点が挙げられます。人間関係の築き方とその大切さや、ほんとうの正しさを見極める判断力の鍛え方、人をねたむ気持ちの扱い方、どんな人生を送りたいかのスケジュールをたてる方法などなど……。

このように、「学問のすすめ」は開国後の明治時代に「これからどう生きるべきか」「個人と社会の在り方」を説いた内容でありながら、現代でも通用する知恵を説いた一冊としてビジネスパーソンを中心に根強く読み継がれています。

現代の中高生は18歳選挙権の導入や多様化する価値観の中で、世の中を理解し判断・行動する力がより一層求められています。これから様々な人と出会い、正解のない問いに向き合いながら人生の選択をしていかなければならない中高生にも「学問のすすめ」を読んでほしいという思いから本書は企画されたそうです。

激動の時代を強く賢く生き抜く上で必要なスキルとして、中高生のうちから身につけておきたい大切な知恵が詰まった一冊です。

 

どのくらい読みやすい? 本書の特徴

すべての章の冒頭に福澤諭吉からのメッセージと要点を紹介ており、分かりやすい図解付きで予備知識なしでもスラスラと読めます。

章末には齋藤孝さんの解説がつき、実際に講義を受けているように読み進められます。どのくらい読みやすくなっているのか?本書の訳と章末の解説を一部紹介。

 
■第10篇 学問にかかる期待

    ―― 現状に満足するな! 大志を持って勉強し、世界と競おう!

【原文口語訳】
早く一時に銭を取りこれを費やして小安を買わんより、力を労して倹約を守り大成の時を待つに若(し)かず。学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ。商たらば大商となれ。(『学問のすゝめ』岩波文庫 p.97より)

【本書訳】
早く金を稼いで小さなところで満足するより、苦労して倹約し、大成するのを待ったほうがいいのです。学問をするなら大いに学問をしなさい。農民になるなら大農民になりなさい。商人になるなら大商人になりなさい。(『13歳からの「学問のすすめ」』p.124より)

【齋藤孝さんによる解説】
表現のしかたが面白くて、農民になるなら大農民、商人になるなら大商人と書いています。諭吉はビジネスを始めるという人に「やるなら大もうけをして、世界の大富豪になりなさい」と言っています。ふつう学校の先生は「お金もうけのことばかり考えていてはいけないよ」と言うのですが、諭吉の考え方は逆なんですね。

しかも競争相手は世界です。明治初期のこの段階で、すでにグローバル化を唱えていたわけですからさすがです。(『13歳からの「学問のすすめ」』p.125~126より)

 

齋藤孝さん プロフィール

著者の齋藤孝(さいとう・たかし)さんは、1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。

『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーに。NHKEテレ『にほんごであそぼ』総合指導。『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『仕事力』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』(ちくま文庫)、『こども「学問のすすめ」』、『おとな「学問のすすめ」』『ほめる力』(筑摩書房)、『現代語訳 学問のすすめ』(ちくま新書)等、著書多数。

 

13歳からの「学問のすすめ」 (ちくまプリマー新書)
近代国家とはどのようなもので、国民はどうあるべきか。今なお我々に強く語りかける、150年前に書かれたベストセラーの言葉をよりわかりやすく伝える。

 


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