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『自分の芯をつくる学び』不安定な時代に生き残るのは“自分の芯”を持った変化に強い人間だ!

齋藤孝さん著『自分の芯をつくる学び』

齋藤孝さん著『自分の芯をつくる学び』

齋藤孝さん著『自分の芯をつくる学び』が、世界文化社より刊行されました。

 

自分の芯=“自芯”ができればブレずに生きられる!

「自分の芯を持っている人」という言葉を耳にする機会は多いものですが、自分の芯をもつということは、具体的に何を指すのでしょうか。

 
『声に出して読みたい日本語』などで知られるベストセラー著作家の齋藤孝さんは、“自分に自信を持ち、独自の意見を主張できたり、他人に流されずに行動できたりする人”がそのイメージに近いといいます。

 
本書は、学びによって自分の芯を形成し、自信をつけてきたという齋藤さんがこれまで実践してきた、そして今も実践している「芯をつくるための具体的な学び」を82のメソッドとして紹介する一冊です。

 

人によって違う学びのスタンス

一言で「学び」といっても、学ぶことの目的は人によって大きく異なります。齋藤さんは、学びに対するスタンスは大きく3つに分けられると述べています。

 
<学びに対する3つのスタンス>

1.ただの趣味として学ぶ(読書、趣味としての資格習得など)
2.学歴や収入に直結するから学ぶ(転職・出世のためなど)
3.人として成長するために学ぶ(強いメンタルを持つための学び、生きる意味の追求など)

 
本書で伝えているのは、3つ目の学び。現実に自分が悩んでいる問題について何かしらの手がかりや答えを導くこと、それによって人として一回りも二回りも大きくなったと実感できるような学びです。

「学んだら発信する」「自己紹介では、自分のことを説明しない」「流行っているものを遠ざけていると損をする」――不安定な時代を生き抜くための、すぐに始められる82のメソッドを紹介しています。

 
(「メソッド12:案内人をつくっておこう」より一部抜粋)

「本」「映画」「音楽」「美術」といった分野ごとに、ガイド役の人を見つけて、「その人からすすめられたら、とにかく試してみる」と決めておくのも良い方法です。

私が中学生だったとき、白石先生という国語の先生がいました。白石先生は、授業の冒頭で必ずおすすめの本を紹介してくれました。国語の授業は週3回ほどあり、3年間白石先生にお世話になったので、卒業までにかなりの冊数を教えてもらった計算になります。

先生が紹介してくれたのは、いずれも先生ご自身が読まれた大人の本ばかり。背伸びをしたがる中学生の私にとって、どれもこれも刺激的なタイトルばかりだったのを記憶しています。紹介された本を読むと、少し大人になったような気がしました。私が読書好きになったのは白石先生のおかげといっても過言ではありません。

(中略)

今やネット上では、読んだ本や、映画、音楽などについて解説のコメントをアップしている人が無数に存在します。そういった人の中から、一方的に「目利き」の人を見つけてみましょう。「この人がいいと言っているなら、もう間違いない」と断言できるような人が見つかると、芋づる式にチェックすべき作品が見つかるようになります。

 

本書の構成

第1章 「学び」は自分の芯をつくる最高の手段である

第2章 自分の芯をつくるためのインプット

第3章 アウトプットが自分を変える

第4章 読書が自分の芯をつくる

第5章 仕事で自分を成長させる

第6章 「偏愛するもの」で自分の世界をつくる

 

著者プロフィール

著者の齋藤孝(さいとう・たかし)さんは、1960年生まれ。静岡県出身。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。

ベストセラー著作家、文化人として多くのメディアに登場。『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)など著書多数

 

今からでも遅くない! 自分の芯をつくる学び
齋藤 孝 (著)

一言で「学ぶ」と言っても、人によって学びのスタンスには違いがあります。
学びのスタンスは大きく以下の三つに分類されます。

一つめは、「ただの趣味として学ぶ」というスタンス。
ただ読書をするのが好きな人、資格試験をたくさん受けて取得した資格が増えていくのが純粋に楽しい人などがここに分類されます。

二つめは、「学歴や収入に直結するから学ぶ」というスタンス。
「英語を勉強すれば転職に有利になる」「経済を勉強すれば出世できる」のように、学び自体は楽しくなくても実利を求めて取り組む人が相当します。

そして、三つめは「人として成長するために学ぶ」というスタンスです。
ここには「すぐに気分が落ち込みがちなので、もっと強いメンタルを持ちたい」という学びも含まれますし、「人間が生きる意味について追求したい」という学びも含まれます。
要するに、現実に自分が悩んでいる問題について何かしらの手がかりや答えを導くこと、それによって人として一回りも二回りも大きくなったと実感できるような学び全般を意味しています。

本書が扱うのは、この三つめの学びです。
今、学んでいる内容が自分にとって有益であり、自分の成長につながっているという手ごたえがあれば、人は学びに対して前向きになることができます。
(「はじめに」より)

 


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