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『差別は思いやりでは解決しない』思いやりを大事にする「良識的」な人こそ、差別をなくすことに後ろ向き!?

神谷悠一さん著『差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える』

神谷悠一さん著『差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える』

神谷悠一さん著『差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える』(集英社新書)が集英社より刊行されました。

 

女性差別や性的少数者差別をめぐる現状を変えるためには

「ジェンダー平等」がSDGsの目標に掲げられる現在、大学では関連の授業に人気が集中し企業では研修が盛んに行われているテーマであるにもかかわらず、いまだ差別については「思いやりが大事」という心の問題として捉えられることが多いのが現状です。

 
なぜ差別は「思いやり」の問題に回収され、その先の議論に進めないのか? 女性差別と性的少数者差別をめぐる現状に目を向け、その構造を理解し、制度について考察。「思いやり」から脱して社会を変えていくために、いま必要な一冊です。

 
「あなたの人権意識、大丈夫? “優しい”人こそ知っておきたい、差別に加担してしまわないために――。価値観アップデートのための法制度入門!」――三浦まりさん(上智大学教授)

 

本書の構成

第1章 ジェンダー課題における「思いやり」の限界

第2章 LGBTQ課題における「思いやり」の落とし穴

第3章 「女性」vs.「トランスジェンダー」という虚構

第4章 ジェンダー課題における制度と実践

第5章 LGBTQ課題における制度と実践

 

著者プロフィール

著者の神谷悠一(かみや・ゆういち)さんは、1985年生まれ、岩手県出身。早稲田大学教育学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。LGBT法連合会事務局長、内閣府「ジェンダー統計の観点からの性別欄検討ワーキング・グループ」構成員、兵庫県明石市LGBTQ+/SOGIE施策アドバイザー。これまでに一橋大学大学院社会学研究科客員准教授、自治研作業委員会「LGBTQ+/SOGIE自治体政策」座長を歴任。

著書に『LGBTとハラスメント』(松岡宗嗣さんとの共著/集英社新書)など。

 

 


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