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『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』いまレイシズムをなくすカギは、一人ひとりが気づき、声をあげること!

原由利子さん著『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』

原由利子さん著『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』

原由利子さん著『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』が合同出版より刊行されました。

 

レイシズム/人種差別を意識してこなかった人に、「なぜ?」「どうすべきなんだろう?」と考えるきっかけになる一冊

人間にはRace(人種の他、民族・出自など)によって優劣があり、その優劣は運命的で不変という“神話”があります。近代の欧米列強は、ほかの人種・民族、国を植民地支配・搾取しましたが、その行為を正当化させたのが「レイシズム」です。

 
欧米列強の後を追い、近隣諸国を植民地支配して発展していった日本の歴史は、日本のレイシズムの歴史でもあります。そしてレイシズムは、いまなお私たちの社会に残り続け、マイノリティへのヘイトスピーチ(差別扇動)へと激しさを増しています。

 
この本では、日本における〈在日コリアン〉〈在日外国人〉〈被差別部落〉〈アイヌ民族〉〈琉球・沖縄の人びと〉の歴史を紐解き、私たちの社会が彼らになにをしてきたのか、それに対しマイノリティの人びとがどう声をあげ、行動してきたのかを、国際人権NGO「反差別国際運動(IMADR)」元事務局長の著者がまとめました。

 
レイシズムの本質と危険性、また国連、政府、市民の役割を知ることで、どうすればレイシズムのない社会がつくれるのか、人びとが共存できるのか。今、行動するためのきっかけになる一冊です。

第1章 レイシズムってなに?

第1章 レイシズムってなに?

第10章 私たちにできること

第10章 私たちにできること

 

本書の構成

第1章 レイシズムってなに?

第2章 被差別部落の人びとへのレイシズムの歴史と現状

第3章 アイヌ民族へのレイシズムの歴史と現状

第4章 琉球・沖縄の人びとへのレイシズムの歴史と現状

第5章 在日コリアンへのレイシズムの歴史と現状

第6章 在日外国人へのレイシズムの歴史と現状

第7章 日本のレイシズム・人種差別の課題

第8章 国際基準に照らし示される「人種差別をなくす処方箋」

第9章 世界各国の取り組みにつづこう

第10章 私たちができること

 

著者プロフィール

​著者の原由利子(はら・ゆりこ)さんは、国際人権NGO「反差別国際運動(IMADR)」元事務局長。人身売買禁止ネットワーク世話人。元人種差別撤廃NGOネットワーク世話人。明治大学兼任講師、創価女子短期大学非常勤講師。

創価大学卒業後、鹿島建設勤務を経て英国エセックス大学人権大学院修了。2001年に「反差別国際運動(IMADR)」の職員となり、2016年まで事務局長。あらゆる差別とレイシズムの撤廃をめざす国際人権NGOのスタッフとして、国内外のマイノリティ団体・個人とともに国連や政府への提言活動、一般に向けた意識啓発活動、テーマ別活動などに従事。各地での講義・講座・講演など多数。2017年から2021年まで津田塾大学、清泉女子大学で非常勤講師。

共編著に『世界中から人身売買がなくならないのはなぜ?』(合同出版、2010年)、『立ち上がりつながるマイノリティ女性』(解放出版社、2007年)、『マイノリティ女性の視点を政策に!社会に!』(解放出版社、2003年)、『女性差別撤廃条約とNGO』(明石書店、2003年)など。

 

日本にレイシズムがあることを知っていますか?: 人種・民族・出自差別をなくすために私たちができること
原由利子 (著)

日本社会の人種・民族・出自差別の歴史と構造
レイシズムの本質と危険性
どうすれば差別のない社会がつくれるのか
国連、政府、市民の役割とはなにか
いま、私たちが知っておくべき
社会の分断を回復する知恵
行動への一歩

巻末情報へのリンク、読者の声などを掲載した本書のウェブサイトはこちら。
https://sites.google.com/view/endracism321

 


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