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『記憶はスキル』元Google・記憶アプリ「Monoxer」開発エンジニアが教える、誰もが記憶力を高められる方法とは?

畔柳圭佑さん著『記憶はスキル 科学的研究でわかった! 人生が10倍楽しくなる記憶のルール』

畔柳圭佑さん著『記憶はスキル 科学的研究でわかった! 人生が10倍楽しくなる記憶のルール』

畔柳圭佑さん著『記憶はスキル 科学的研究でわかった! 人生が10倍楽しくなる記憶のルール』がクロスメディア・パブリッシングより刊行されました。本書は、記憶を定着させることに重きを置いたアプリ「Monoxer(モノグサ)」を開発したエンジニアが執筆。誰でも簡単かつ効率的に、ものごとを記憶する方法について解説します。

 

AI時代こそ、人間の「記憶」の重要性は増す

「自分で覚えていなくても、スマホがあれば大丈夫」

パソコンやスマホのような便利なツールが身近にある私たちは、そう思ってしまいがちです。たしかに、これからもっとAIが人々の生活を助けるようになっていくことは間違いないでしょう。それなら、私たちは便利なインターネットやAIに頼って、自分の頭で記憶する必要はなくなるのでしょうか?

 
その答えは「NO」です。

むしろ、これから訪れるAIの時代こそ、人間の記憶の重要性が増していくと著者は主張します。

 
自らの記憶がなければ、情報が表面を通り過ぎていくだけで、知識として活用することはできません。新しいアイデアを生み出すのもまた、記憶です。

 
さらに、時代の変化のスピードは加速する一方ですが、そのような環境下で活躍できるのは、新しい情報の有用性を自分で迅速に判断できる人です。そのような能力を向上させるには、さまざまなことを自ら記憶し、知識として蓄える必要があるのです。

 

難しすぎた、これまでの「記憶法」

世の中にはさまざまな「記憶法」が存在します。

 
たとえば、感情の動きと組み合わせて記憶する、ストーリーをつくって記憶する、といったものです。こうした方法は脳科学的にも正しいといえます。けれども、これらの記憶法が世の中に広まっても依然として、記憶に対する苦手意識があったり、覚えることに苦しさを感じる人たちが存在しています。なぜでしょうか。

 
それは、多くの人にとっては記憶することと同じくらい、もしくはそれ以上に、その記憶法を習得すること自体が難しいことであり、大きなハードルであるかのように感じられるからです。

 
しかし、記憶に関する研究が進んだことで、苦しまずに記憶できる方法が少しずつ明らかになってきています。それらの方法を使えば、特別な記憶法を習得しなくても、いつものやり方を少し変えるだけで格段に記憶が定着しやすくなります。本書でその方法を説明しています。

記憶力は先天的な才能ではなく、誰でも身につけられるスキルなのです。

 

本書の構成

 
第1章 記憶がトクイだと人生が楽しくなる!
記憶がいかに私たちの人生に影響を与えるかについて説明します。「暗記よりも記憶が大事」と言われますが、そこには大きな誤解が潜んでいます。

 
第2章 「記憶」とはなにか?
記憶のしくみについて、わかりやすく解説します。記憶のしくみや特性を知ることで、効率的に記憶を定着させる方法がわかるようになります。

 
第3章 効率的な記憶のステップ
効率的に記憶する方法をステップごとに説明します。さまざまな研究結果を用いて紹介するのは、いずれも「これまでのやり方を少し変えるだけ」の簡単な方法です。

 
第4章 記憶する習慣
記憶を定着させる鍵は「習慣化」にあります。ここでは、自らが習慣化する方法とともに、子どもなど他者を導く方法についても言及します。

 
第5章 記憶を味方につけるライフスタイル
記憶力が自然と向上していたら、これほど嬉しいことはありません。記憶によい影響をもたらすライフスタイル、悪い影響を与えるライフスタイルを紹介します。

 
第6章 記憶ツールがすべてを解決してくれる!?
記憶の課題を解決するために、近年さまざまなツールが開発されています。最新の記憶アプリはどのようなものか、自分に合ったツールの選び方などを説明します。

 

著者プロフィール

著者の畔柳圭佑(くろやなぎ・けいすけ)さんは、モノグサ株式会社 代表取締役CTO。

東京大学理学部情報科学科卒業。東京大学大学院情報理工学系研究科にてコンピュータ科学を専攻。分岐予測・メモリスケジューリングを研究。修士(情報理工学)。修了後は、グーグル株式会社(現・グーグル合同会社)に入社。Android、Chrome OSチームにて、Text Frameworkの高速化およびLaptop対応、ソフトウエアキーボードの履歴・Email情報を用いた入力の高精度化、およびそれを実現する高速省メモリ動的トライの開発、ジェスチャー入力の開発に従事。

2016年、モノグサ株式会社を竹内孝太朗さん(CEO)と共同創業。CTOとして記憶のプラットフォーム「Monoxer」の研究開発に従事。

 

記憶はスキル ── 科学的研究でわかった! 人生が10倍楽しくなる記憶のルール
畔柳圭佑 (著)

特別なことをしなくても、やりかたを少し変えるだけで、
おもしろいほど「覚えられる! 」「忘れない! 」「思い出せる! 」

学習塾などに導入される記憶アプリ「Monoxer(モノグサ)」を開発した元Googleエンジニアが、効率的に記憶を定着させる方法を教えます。

「最近、人の名前が覚えられない」
「昔は電話番号を何件も覚えていたのに、スマホに頼っていたら数字を覚えられなくなった」
「新しい用語が次々に登場するけれど、正直ついていけない…」

本書は、そんな自分の記憶力に課題を感じているあなたに向けた本です。

昔から、さまざまな記憶法が提唱されてきました。もし記憶することが得意になれば、人生のあらゆるシーンで役に立つにちがいない。そう思って、記憶術の本を手に取った人も少なくないでしょう。
実際、覚えることが得意になれば教養は広がるし、複雑なエンタメも楽しめるようになります。子どもなら学習の成果も出やすくなり、自己肯定感も上がるでしょう。記憶には、「自分の世界」を変えるだけのインパクトがあるのです。
けれども、本で紹介される記憶術はどれもなんだか難しく感じられて習得に挫折してしまった、という人も少なくないのではないでしょうか。

本書では、記憶にまつわるさまざまな研究を紹介しながら、誰でもラクに覚えられる方法を提案します。
また、子どもや部下など他者の記憶力を上げる方法についても紹介します。
おとな自身の学び直しのためだけでなく、子どもの勉強をサポートするときにも、記憶についての知識が役に立つのです。

 


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