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『あと20年! おだやかに元気に80歳に向かう方法』シニアの心配に寄り添い、老いを「見える化」

保坂隆さん&西崎知之さん著『あと20年! おだやかに元気に80歳に向かう方法』

保坂隆さん&西崎知之さん著『あと20年! おだやかに元気に80歳に向かう方法』

保坂隆さん&西崎知之さん著『あと20年! おだやかに元気に80歳に向かう方法』が明日香出版社より刊行されました。

 

69歳の精神科医と67歳の脳科学者が伝える「正しい老い方」

2020年時点で、日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳とされています。
一方、健康寿命は男性72.14歳、女性74.79歳(厚生労働省の「簡易生命表」より)と約10年の開きがあります。

 
本書では「健康寿命をできるだけ延ばして健康体で生きる」ことを「科学的に正しく老いる」と表し、そのために必要なことを精神科医と脳科学者が説明します。

 
二人の著者はそれぞれ69歳と67歳。
「がんばらない」「人目を気にしない」「悩まない」「無理をしない」「若さを望まない」の「ないないづくし」など、適度に力の抜けた元気の秘訣が登場します。

「してはいけない」「すべき」論が多い一般的なシニア向け書籍とは一線を画した内容となっています。

 

本書の構成

はじめに
どんな心持ちでいて、どんな生活を送ればいいのかを考えてみた―保坂隆
脳の老化を最小限に留めた状態で寿命を迎えるために―西崎知之

〈第Ⅰ部 精神科医として「科学的に正しく老化すること」を考えてみた〉
第1章 合言葉は「頑張らない」「無理しない」
第2章 シニア流人づきあいの極意
第3章 イライラ、クヨクヨを捨てる技術

〈第II部 脳外科医として「科学的に正しく老化すること」を考えてみた〉
第4章 脳を活性化させる
第5章 日常生活をどう送るかでずいぶん違う
第6章 もしも認知症が気になり出したら

 

著者プロフィール

 
■保坂隆(ほさか・たかし)さん

1952年生まれ。山梨県出身。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際病院診療教育アドバイザー。

慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、2017年より現職。また実際に仏門に入るなど仏教に造詣が深い。

著書に『精神科医が教える50歳からの人生を楽しむ老後術』『精神科医が教える50歳からのお金がなくても平気な老後術』(大和書房)、『精神科医が教えるちょこっとずぼら老後のすすめ』(海竜社)など多数。

 
■西崎知之(にしざき・ともゆき)さん

1954年生まれ。医師、医学博士。

神戸大学医学部卒業。神戸大、米国カリフォルニア大学アーバイン校と一貫して生体内情報伝達機構を専門に研究している。特に脂質シグナルと関連づけた新規の認知症治療薬、糖尿病治療薬、がん治療薬の開発に従事している。現在、上海中医薬大学附属日本校、ベトナム国家大学ハノイ校の客員教授を務め、後進の研究指導に当たるとともに新しい研究分野にも挑戦している。

著書に『認知症はもう怖くない』『私は「認知症」を死語にしたい』『脳の非凡なる現象』(以上、三五館)、『ボケるボケないは「この習慣」で決まる』(廣済堂出版)がある。

 

あと20年! おだやかに元気に80歳に向かう方法
保坂 隆 (著), 西崎 知之 (著)

2020年現在の日本人の平均寿命は
男性=81・64歳、女性=87・74歳、
一方、健康寿命は男性=72・14歳、女性=74・79歳(厚生労働省の「簡易生命表」より)と約10年の差がある。

健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されている。
つまり、平均寿命が「何歳まで生きられるか」の指標なら、健康寿命は「何歳まで健康で生きられるか」の指標ということになる。
現状でいえば、健康寿命が過ぎた後の約10年は寝たきりになってしまうなど一人で生きることができず、介助や介護が必要になることを意味している。
とするなら、日本の総人口の3割近くを占める65歳以上の高齢者にとっての関心事は、健康寿命と平均寿命の落差10年をいかに埋めるかにあるのではないだろうか。この差がなければ、おだやかに元気に80歳に向かうことができるのである。

では、おだやかに元気に80歳に向かうためにはどうしたらいいのか。
心と脳、つまり心身ともに健康であることこそがポイントになるだろう。
本企画ではそうなるためには何が必要なのか、どう生きればいいのかなどなどを脳科学者と精神科医という二人の医学者が探っていく。
65歳以上の高齢者にとって希望あふれる光差す一冊になるに違いない。

 


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