気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』年間3~4千人のメンタルケアに向き合う医師が語る「心の元気の取り戻し方」

尾林誉史さん著『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』

尾林誉史さん著『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』

尾林誉史さん著『元サラリーマンの精神科医が教える 働く人のためのメンタルヘルス術』があさ出版より刊行されました。

 

日本では毎年100万人前後が発症するという「うつ病」

日本では、毎年100万人前後が発症するという、うつ病。 ここ数年のコロナ禍でその傾向は強まり、さらに不安障害に悩む人も増えています。

東大卒業後、リクルートに入社し、営業職として過酷な最前線で闘う中で自身も心のバランスをくずしかけた著者は、日本の精神科・心療内科のかかえる問題点に気づき、それに立ち向かうため、精神科医の道を歩むこととなりました。現在、自身のクリニックで診療にあたりながら、20社弱の企業の産業医を務めています。

 
本書では、メンタルの変化に悩み始めた(心の水位が下がってきた)人のために、

現状の把握の仕方、回復のためにやるべきこと、
医療機関とのつきあい方、治療について、薬について、
回復(リワーク)までの段階について、

…といった具体的な対処法を提案します。

 
事例として、

30代女性(リモート体制での転職で、追い詰められ発症)、
30代男性(常軌を逸した長時間勤務で倒れ、発症)の、

…発症から回復までの流れを追い、担当医としての著者の見解も掲載。

 
<向き合うことで――本書「はじめに」より>

クリニックを訪れる患者さんに、
「私は、元に戻れるんでしょうか?」
と、よく聞かれます。

僕は、「元には戻れません」と答えます。
皆さんが絶望的な顔をします。

僕は、言います。
「前よりも、もっといい状態になりますよ」
――――

本書では、
メンタル不調を自覚した段階から、
最もいい回復をするために知ってほしいことを、お話していきたいと思います。

メンタル不調は、それによってその方の人格や人間性が変わってしまうものでも、今後のことが駄目になってしまうものではありません。

回復して、前よりさらに良くなっていけることを、知っていただきたいと願っています。

 

本書の構成

●第1章 心の水位が下がってどうしようかと思ったら
コラム1 メンタル不調ではないかと思ったら仕事の量、質、人間関係に改善の余地があるかどうか考える

・メンタル関連で病院に行っても精神安定剤をだされるだけと聞きましたが、それでも受信したほうがいいのでしょうか?  
・精神科で処方される薬を飲むと、廃人のようになってしまうと聞きましたが、本当ですか?
・病院を選ぼうとネットを見たら、悪い話が書かれているところばかりでした。

●第2章 クリニック・ドクターの選び方
・病院を選ぶときには、心療内科、精神科、メンタルクリニック、どこがいい?
・ネットが参考にならないなら、どうやって病院選びをしたらいいですか?

・コラム2 本来の精神科の治療の形は初診は2時間。症状だけではなく、生い立ちや性格まで聞かれる
・コラム3 5分心療でまわさないと黒字になりにくい、精神科の診療報酬制度。
 ほか

●第3章 どうやって治っていくか

●第4章 治療・薬などで知っておいた方がいいこと

 

著者プロフィール

著者の尾林誉史(おばやし・たかふみ)さんは、1975年生まれ。東京都出身。精神科医、産業医。VISION PARTNERメンタルクリニック四谷院長。

東京大学理学部化学科卒業後、株式会社リクルートに入社。リクルート時代、社内外や年次を問わず発生するメンタル問題に多数遭遇。解決に向けて付き添う中で目にした産業医の現状に落胆するも、とあるクリニックの精神科医の働き方に感銘を受ける。

2006年、産業医を志し退職。退職後、弘前大学医学部に学士編入。産業医の土台として精神科の技術を身に付けるため、東京都立松沢病院にて初期臨床研修修了後、東京大学医学部附属病院精神神経科に所属。

現在はnote、面白法人カヤック、ジモティーなど20社弱の企業にて産業医およびカウンセリング業務を務めるほか、メディアでも積極的に発信を行っている。著書に『企業は、メンタルヘルスとどう向き合うか――経営戦略としての産業医』(共著/祥伝社)、『先生!毎日けっこうしんどいです。』(かんき出版)がある。

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です