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『不登校、頼ってみるのもいいものだ』子どもたちの”イヤとの戦い”に疲れた親にフリースクール校長からアドバイス! 小中学生の不登校19万人以上、若者の引きこもり54万人の子どもと親を救いたい…お母さんお父さんと子どもの関係の本質に迫る!

小林高子さん著『不登校、頼ってみるのもいいものだ』

小林高子さん著『不登校、頼ってみるのもいいものだ』

小林高子さん著『不登校、頼ってみるのもいいものだ』が、クロスメディア・パブリッシングより刊行されました。

 

2万人以上の不登校家族の相談に乗ってきたフリースクール

本書は、2015年2月に刊行された『不登校になったら最初に読む本』の著者による第2弾。今回は、親子関係を見直すことで親と子が一緒に不登校を乗り越えるための「考え方」「働きかけ」をアドバイス。不登校を乗り越えた【父母と子どものアンケート】も収録されています。

 
小中学生の不登校が19万人以上(※文部科学省 資料:令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要/https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf)、若者の引きこもりは54万人と言われる時代。親族や友達からの視線を気にしながら「できるだけ自分たちで解決」を選んでしまう多くの家族がいます。その誰もが、不登校からの脱出を望みながら出口の見えない不安に悩みを抱えています。

 
「誰かに聞いてほしいけど、恥ずかしくてきけない」「これは自分たちのこと」などほかの人に相談なんてしてはいけないと思っているお母さん、お父さんに読んでほしい一冊です。子どもとの会話が成立するような関係をつくるのは、子どもではなく親の方からの働きかけが必要です。親子が「敵」ではなく「助け合う」ことを意識しながら接していくことです。

 
「なおすとこわすの違い」「こじらせない母親の共通点」「用心するべき言葉」「お父さんの出番がくるとき」「思いつきの近道は遠まわりになる」など、著者は約30年不登校家族に関わってきたからこそ親子関係の共通点や解決策のヒントをリアルな言葉で伝えていきます。

 
◎不登校”迷路”のこたえ
◎不登校に悩むお母さんの心を軽くするレッスン
◎不登校に悩むお父さんが家族のためにできること
◎子どもを助ける親になるための方法 など

 
また不登校の子どもの多くは、「心」の問題でなく、実は「からだ」の問題が多いのです。栄養がきちんと取れていない問題があります。特に、著者のフリースクール元気学園は、「からだ」の問題から解決していくという身体的アプローチが特長であり、多くの子どもたちが元気になっていっている事例も伝えています。

 

お母さん、お父さんはもっと頼ってみてもいいですよ

多くの不登校家族は、子どもの”イヤ・イヤ・イヤ”に疲れきってしまっています。親戚や身内には心配をかけたくないが、身内ではない人に相談してはいけないという気持ちから自分たちで抱え込んで疲れてしまい、些細なことでも喧嘩になります。もしくは相手に任せて逃げてしまいご夫婦の関係が悪くなっているケースもあります。このような状態では、親子の関係は絶対によくなりません。

 
しかし不登校に悩む親子に、著者であり校長の小林さんを頼り、「考え方」「言葉」「態度」「姿勢」などの「行動」を変えたお母さん・お父さんは、不登校家族から脱出しました。そこで伝えている、お母さんとお父さん、そして夫婦ですることが本書にまとめられています。

第2章 「お母さんレッスン」、第3章「お父さんレッスン」として紹介。そして第4章では「子どもを助ける親になる」として今日からはじめられる行動のヒントを伝えます。

 

不登校を乗り越えた親と子どもたちのアンケートで知るリアルな声

悩みから抜け出した父母や、悩みを抜けていく途中の家族の言葉などは、なかなか聞く機会のないものです。本書では、実際に不登校を乗り越えた親子の体験談(アンケート)を9ケース掲載しています。

 
(1)【ママ&パパVOICE】親子間の距離を置いてみて

(2)【ママ&パパVOICE】親こそ学んで、自己を見つめ直す

(3)【ママ&パパVOICE】信頼できる第3者は親子の道を開く

(4)【ママ&パパVOICE】重たい世界から、今は軽やかな世界へ

(5)【子どもVOICE】質問攻めはやめて。親の本音が聞きたい

(6)【子どもVOICE】親の心配そうな顔を観て、罪悪感を感じた

(7)【子どもVOICE】「やればできる」と言わないで!

(8)【子どもVOICE】親のため息・・・・・

(9)【子どもVOICE】僕ではなくて、母が「家を出ていく!」と聞いたとき

 

「親子が屈託なく笑える日」のきっかけになってほしい(編集担当より)

実際に相談に来るお母さんの気持ちは相当限界になっているそうです。本書には、特に子どもとの時間を過ごすことが多いお母さんに向けてメッセージがこめられています。

 
もっとたくさん伝えたいことがありましたが、本を読む時間がなかなか取れないお母さんにも読みやすくしたいということで、難しい言葉を減らし、著者が隣で話しかけているようなイメージで編集しています。著者の言葉を大切にしました。

 
『不登校の”イヤ”に疲れたあなたに、一人の力での限界を知って、誰かを頼ることで、出口の見えない暗いトンネルから抜ける道のヒントを見つけていっていただだきたいです。「あのときは苦しかったね。だけど頼った人が良かった。出会いのおかげで今日があるよ」と、後になって、親子が屈託なく笑える日のために』 (はじめにより)

家族だけ、もしくはひとりで悩んでいる人がいるなら「頼っていいんだ」という選択肢を家族で共有してもらいたいです。未来の家族の笑顔のためのきっかけになるための1冊です。

 

著者プロフィール

著者の小林高子(こばやし・たかこ)さんは、フリースクール元気学園校長。工学博士(脳の神経伝達物質についての研究) 。

同学園では、不登校の子どもたちを元気にする際、体調不良に着目して、からだと脳の機能を高める独自のカリキュラムで治療教育をしている(イメージとしては、病院と学校と家庭が合わさったようなところ)。中高生をメインに、小学生から受け入れており、 寮があることで日本全国だけでなく海外からも生徒たちが集まっている。 また、不登校を解決した家族と今悩んでいる家族の相談・交流会「不登校を助ける会(横浜・岐阜)」や、働けるようになるためのトレーニング施設「自活館」、体調不良のある女の子とお母さんのためのクリニック「草薙駅前レディースクリニック」など、不登校の解決をサポートするための包括的な取り組みを続けている。

著書に『不登校になったら最初に読む本』がある。

 

不登校、頼ってみるのもいいものだ ーー悩める親子が不登校の迷路から抜け出すためのお母さん・お父さんレッスン
小林高子 (著)

ベストセラー『不登校になったら最初に読む本 ーー 親と先生と子供のための再出発へのヒント』の著者第2弾。
悩める親子が不登校の迷路から抜け出すためのお母さん・お父さんレッスン。

小中での不登校が18万人(若者の引きこもりは54万人)という時代。多くの方が不登校の悩みを抱えています。
本書は、そんな方々へ解決の糸口をつかんでもらうべく、不登校を親子で乗り越えるためのお母さん、お父さんへの具体的な行動・言動のアドバイスを伝えます。
「治すと壊すの違い」「こじらせない母親の共通点」「用心するべき言葉」「お父さんの出番がくるとき」「思いつきの近道は遠まわりになる」など、不登校に長年関わってきた著者だからこそ伝えられる言葉をまとめています。

 
【関連】
『不登校、頼ってみるのもいいものだ』試し読み[PDF]

 


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