『社長はメンタルが9割』経営者の悩みを解決し、業績向上に導くキーワードは「感情」
押野満里子さん著『社長はメンタルが9割』が、かんき出版より刊行されました。
コロナ禍で最もつらいのは、中小企業の経営者
コロナ禍で、心を病む人が増えています。
メディアの報道では、大学生やシングルマザーなどがクローズアップされがちですが、最も追い詰められているのは、中小企業の経営者ではないでしょうか。
この春から国の緊急融資の元本返済が始まった企業が、資金繰りに苦労しているそうです。コロナの出口が見えないなかで、お金の問題は、経営者にとって最大の悩みでしょう。
また、「在宅勤務」や「巣ごもり消費」などは、今後も定着するのではないか、と言われています。ベテラン社長ほど、時代の変化についていけないのではないでしょうか。
従来とは一変した経営環境のなかで、大きな不安を抱える中小企業の社長は、とても多いはずです。
社員とその家族の生活を守るため、個人保証までして借り入れを起こし、会社の屋台骨を支える苦労は、私たちの想像をはるかに超えるのではないでしょうか。
本書では、信州長野にある製造会社の跡取りとして生まれ、取締役として創業社長(父)と2代目(夫)を支えてきた著者が、その傍らで500人以上の経営者から相談を受け、1000以上の事案に取り組む過程で磨いた、「悩み解決法」を伝授します。
ポイントは、「経営者自身の感情」にあります。
社長の感情が整うと、業績が上がる!
本書のタイトルが『社長はメンタルが9割』となっているのは、企業経営で一番大切なことは、社長自身がメンタル、すなわち心を整えることだ、との考えからです。
人の心は気分、思考、欲求などさまざまな要素から成り立っています。
そのなかでも一番大事なのが、感情です。
感情が整えば思考が変わります。マイナス思考に陥りがちな経営者は、その奥にある感情を整えることで、思考が変わります。思考が変われば行動が変わります。行動が変われば、それが結果にあらわれて、会社の業績は向上していきます。
「そんな簡単に業績が上がるのか」と思われるかもしれませんが、著者はこのロジックを、自分の会社で証明しました。
取締役を務める会社が経営不振に陥った著者は、脱却に向けて試行錯誤するなかで、「感情を無視して頑張っても、成果が出ない。結果的に幸せになれない」ことを痛感しました。
さまざまなセミナーに通い、自分の心と対話を重ねるなかで、エネルギッシュに行動したり、戦略的思考をすることよりも、心の奥にある感情を整えるほうが、成果を出す早道だと気づいたのです。
その考えに基づいて、父と夫を支え続けた結果、著者の会社は創業から50年以上続き、大手企業から厚い信頼を寄せられる優良企業へと成長しました。
このロジックを「感情®コンサルメソッド」として確立した著者は、その後、複数の経営者の相談に乗り、このロジックを試したところ、次々に業績が向上。その効果効能が口コミで広がり、全国から相談者が訪れるようになりました。
「経営者の感情が整うと、会社の業績が向上する」ことは、すでに実証されているのです。
実話に基づく事例を通じて、感情の整え方を伝授
本書は、著者がこれまでに出会い、成功に導いた経営者の実話を中心にアレンジした21の事例で構成されています。
「お金の悩みで眠れない」「プレッシャーは重いが弱みは見せられない」「社員を信用できない」など、社長のリアルな肉声をここまで描いた本は、なかったはずです。
あわせて、読者の方に、「感情コンサルメソッド」を自らに落とし込む方法も、詳しく解説しています。
昭和の時代のように、経営者が「努力」と「根性」で苦しんで、会社が成長する時代は終わりました。
これからの時代は、社長が牽引車として先頭に立って頑張るのではなく、自分自身の「感情」と向き合い、「感謝」と「信頼」によって経営する会社が成長します。
感情を置き去りにしていては、問題の根本的な解決も、成功もないのです。
本書の構成
はじめに 悩んでいる社長は、自分ひとりじゃありません
プロローグ 感情を変えると、望む結果が最速で手に入る
第1章 お金の悩みで眠れない
第2章 プレッシャーは重いが弱みは見せられない
第3章 トラウマやコンプレックスから逃れられない
第4章 社員を信用できない
第5章 自分の感情をコントロールできない
第6章 会社と自分の将来が不安
エピローグ 辛くて、哀しくて、最高の仕事
著者プロフィール
著者の押野満里子(おしの・まりこ)さんは、「感情コンサル®メソッド」開発者。一般社団法人感情セラピー協会代表理事。二光光学株式会社取締役(サファイアガラス加工会社)。
信州長野の中小企業の跡取りとして生まれ、後継者としての苦悩を数々経験。そんなある日、得意先から突然の契約打ち切りを宣告され経営が暗転。「解決策」を求め、さまざまなセミナーに参加し、悶々とした日々を過ごす。あるとき、「感情を無視して頑張っても、成果が出ない。結果的に幸せになれない」ことを痛感し、「頑張る」とは真逆の、「感情こそ結果を出す鍵である」ことに気づき、3000回以上にわたり感情との対話を続ける。
その結果、会社を創業50年以上続く優良企業に育て上げることに成功し、「経営上のほぼすべての問題は、経営者の感情のなかにある」ことを確信。
「感情を丁寧に扱うことで、楽に、早く結果が出て幸せになる」感情コンサルメソッドが誕生。その後、500人以上の経営者・社長にのべ1000件以上の感情コンサルを行い、「経営者の感情」を変えただけで「本当に結果が出る」ことを実証。評判が口コミで広がる。現在は、頑張らずに成果を出し、使命を果たしていく「感情コンサルメソッド」の普及に使命と情熱を感じている。
著書に『未来の私は笑っていますか? 一瞬で心が軽くなる感情セラピー』(ヴォイス)がある。
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