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『多様性の科学』CIAが9.11を防ぐことができなかった理由とは? 組織の「多様性」に迫る!

マシュー・サイドさん著『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』

マシュー・サイドさん著『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』

マシュー・サイドさん著『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

 

9.11を防ぐことができなかった本当の理由

史上最悪のテロ事件である9.11。
なぜこのような大胆なテロ計画を、何万人もの人員と何百億ドルもの資金を誇るアメリカの一連の情報機関(CIAやFBI)は防ぐことができなかったのでしょうか。

その原因の一つは、組織の「多様性」のなさにありました。

 
CIAは最高の人材を確保するため、厳格な採用基準を設けていましたが、採用された人材のほとんどは「白人、男性、アングロサクソン系、プロテスタント」という特徴を有しており、人材が偏っていました。
そのため、イスラム文化に詳しい人であれば気づくことのできた様々な兆候に誰も気づかず、結果的に9.11を防ぐことができなかったのです。

 

多様性のある組織こそが卓越した成果を生み出す

ビジネスにおいては、才能や知識、スキルがあるからといって、成功できるとは限りません。

なぜグッチは成功しプラダは失敗したのか。
なぜGoogleはフラットな組織を実現できなかったのか。
なぜルート128はシリコンバレーになれなかったのか。

成功と失敗を分ける要因は、組織の「多様性」にありました。

 
失敗の90%をつぶすために一番大切なことは、異なる視点を持つものが集まる組織づくりです。
本書は、CIAやGoogleなどのグローバル企業、登山隊など、様々な事例・事件を通して、組織における「多様性」の重要さについて解説していきます。

 
生物の多様性や性の多様性に言及した書籍は多いものの、ビジネスや組織の多様性について言及しているものはあまり見られないなか、多様性の真の意味を理解し、それを組織づくりに活用していく術を学ぶのに役立つ書籍です。

多様性は激しい競争を勝ち抜くカギです。本書を通して、考え方が異なる人々の集団がもたらす大きな力を感じてください。

 

本書の構成

第1章 画一的集団の「死角」

第2章 クローン対反逆者

第3章 不均衡なコミュニケーション

第4章 イノベーション

第5章 エコーチェンバー現象

第6章 平均値の落とし穴

第7章 大局を見る

 

著者プロフィール

著者のマシュー・サイドさんは、オックスフォード大学にて哲学、政治、経済を学ぶ。1995年の英国の卓球王者でオリンピックへの出場経験を持つ。『タイムズ』紙のコラムニストで、スポーツ、文化、メディア、政治について執筆する。

2008年には英国スポーツジャーナリスト協会(SJA)賞、2009年には英国記者協会賞を受賞。高パフォーマンスや文化的変化の研究における第一人者。体を鍛えることと精神を鍛えることは、パワフルな相乗効果を生むと主張する。

 

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織
マシュー・サイド (著)

22か国刊行の世界的ベストセラー『失敗の科学』の著者による待望の新作!

経営者からメディア、著名人までもが大絶賛!
なぜグッチは成功しプラダは失敗したのか。
なぜルート128はシリコンバレーになれなかったのか。
オックスフォード大を主席で卒業した異才のジャーナリストが、C I A、グローバル企業、登山隊、ダイエットなど、あらゆる業界を横断し、多様性の必要性を解き明かす。
自分とは異なる人々と接し、馴染みのない考え方や行動に触れる価値とは?

才能や知識、スキルがあるからといって成功できるわけではない。
多様な考え方を受け入れる認知的多様性(コグニティブ・ダイバーシティ)を手に入れ、偏狭なものの見方や盲点にとらわれずに、思考を解放すること。

致命的な失敗を未然に発見し、生産性を高める組織改革の全てがここにある。

 


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