『この自分で、どう生きるか。』子どもでも大人でもない時期を生きる子どもたちに、ことばを届ける
南雲明彦さん著『この自分で、どう生きるか。 ―不登校の自分×大人の自分―』が、ぶどう社より刊行されました。
不登校、ひきこもり、精神科通院ーー17歳という時期に「生きづらさ」を感じていた著者が、大人になり、あの頃の自分と同じ気持ちを抱えている彼らにエールを送りたいと思い、一つひとつのテーマについて、17歳の自分と対話しながら、30のメッセージにして届けます。
双方向の会話を
「当時の自分は、大人の話は一方通行に感じていました。だから、大人の自分がことばを届けるのはむずかしいと感じています。そこで、17歳の自分と大人になった現在の自分の、一方通行ではない双方向の対話から、「ことばを届けたい」と思いました。子どもたちの力につながることを、道標になることを願って。」
1 学校
不登校のときのことを中心に、そのとき感じていたこと、「自分自身の大切」さについて、17歳の自分と対話しながらことばを届けます。
2 つながり
当時や現在、自分の周りにいる人たちやつながりについて、そして「命」について、17歳の自分と一緒に語りながらことばを届けます。
3 疑ってみよう
現在の自分が経験してきたことを元に、自分の中にある「ものさし」について、「イイと思っていたことがそうでもなかったり、ダメだと思っていたことがそうでもなかったり」、17歳の自分の話を聞きながらことばを届けます。
4 考えてみよう
自分とは一体「何者なのか」。現在の自分が今までに歩いてきた道、してきた決断、与えられた役割、そんなことを伝えながら、17歳の自分と未来の自分が「自分」について考え、語り、ことばを届けます。
大人にも子どもにも読んでほしい (※本文より)
17歳と言えば、一般的にはこれからの進む道を決める時期です。どんな学校に進むのか、どんな仕事をしたいのか、自分だけではなく、家族や学校の先生と話し合うことも増えてきます。17歳という地図を広げてみると、まだ行っていない場所があったり、乗り越える方法があったりします。この本が、子どもたちにエールを送り、大人たちに17歳そのものを感じてもらえることを願っています。
本書の目次
はじめに
1 学 校
1 やさしい大人
2 小さなハガキ
3 群 れ
4 無駄な時間
5 絶対的な良さ
6 特 別
7 良い子
2 つながり
8 伝えたい人
9 共に生きる人たち
10 ありのままの人
11 周囲の人の目
12 親友と呼べる人
13 きょうだい
14 母
3 疑ってみよう
15 相 談
16 本当の自分
17 葛 藤
18 支 援
19 不揃い
20 居場所
21 生きづらさ
22 残された時間
4 考えてみよう
23 心の段差
24 自分を変えたくない?
25 ことば
26 笑 顔
27 何者か
28 焦って、急いで
29 職 業
30 決 断
おわりに
著者プロフィール
著者の南雲明彦(なぐも・あきひこ)さんは、1984年生まれ。新潟県湯沢町出身。17歳のころより不登校、ひきこもり、精神科病院への入院などを経験する。21歳の時にLD(学習障害)のひとつ、ディスレクシア(読み書き障害)であることがわかる。
明蓬館高等学校、共育コーディネーターとして所属。相談支援センターみなみうおぬま、非常勤相談員。株式会社システムブレーンの講師として全国各地で講演をしている。
この自分で、どう生きるか。ー不登校の自分×大人の自分ー 南雲明彦 (著) 子どもでも大人でもない時期を生きる子どもたちに、「ことばを届けたい」。 |
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