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『対訳 英語版でよむ日本の憲法』英語×柴田訳で見えてくるこの国の「基本」 憲法を分かりやすい日本語と英語で読み、法律特有の英語の語彙や言い回しも理解できる

柴田元幸さん著『対訳 英語版でよむ日本の憲法』

柴田元幸さん著『対訳 英語版でよむ日本の憲法』

柴田元幸さん著『対訳 英語版でよむ日本の憲法』が、アルクより発売中です。

 

日本国憲法には公式訳があった―文学翻訳の名手が挑む「英語版憲法」

日本国憲法が公布された1946年11月3日、GHQの了承に基づき、その全文訳が英文官報に掲載されました。

 
本書では、この「英語版憲法」の新訳に英米文学翻訳家の柴田元幸さんが挑戦、明快な現代語訳を作りあげました。正統派の英文と明快な現代語訳という新しいアプローチで、憲法のスピリットとメッセージが頭にすらすら入ってきます。

英文には語注が付いているので、英語学習にも最適です。法律用語を憲法学者の木村草太さんが監修しています。

英語という言語を介して、この国の基本法を新たな角度で見つめてみませんか――?

 
なお、日本語と英語の朗読が聞けるダウンロード音声付きです。日本語は『鬼滅の刃』(鬼舞辻無惨役)でお馴染みの関俊彦さん、英語はプロのネイティブナレーターが朗読しています。私たちの生活を守る憲法が耳に、心に、じわじわとしみてきます。

 

柴田元幸さん&木村草太さんの対談「英語からみた『日本の憲法』」を収録

peopleをどう訳すかは難題、第9条の英文に感じる「気合い」、「実は憲法には衆議院と参議院の違いが書かれていない」…etc。

訳語をめぐる思いや条文の以外な事実など、訳者と監修者が語ります。英語から日本の憲法が見えてきます。

 

アメリカ合衆国憲法も収録

そもそも、日本の憲法のたたき台を作ったのはアメリカ。では、アメリカの憲法とはどんなもの――?

世界最古の成文憲法と言われる合衆国憲法にも柴田さんが挑戦。自由と権利を高らかに謳いあげる格調高い英文、分かりやすい翻訳、木村さんの解説でアメリカの基本法が見えてきます。

 
日米比較により、日本の憲法理解がさらに一段深まります。人権保護や大統領の選挙制度など、今のアメリカを読み解くカギになる知識も身に付きます。

※本書は、2015年刊行の『現代語訳でよむ日本の憲法』にアメリカ合衆国憲法の翻訳を新たに加え、増補改訂したものです。

 

本書の構成

◎日本の憲法をよむI(第1章~第3章各条文、コラム)
◎日本の憲法をよむII(第4章~第6章各条文、コラム)
◎日本の憲法をよむIII(第7章~第11章各条文)
◎日本国憲法が成立するまで
◎英語から見た『日本の憲法』(柴田元幸×木村草太対談)
◎日本国憲法正文
◎アメリカ合衆国憲法を訳して
◎アメリカ合衆国憲法をよむ(重要条文抜粋)
◎アメリカ合衆国憲法の成り立ちと歴史

 

著者プロフィール

著者の柴田元幸(しばた・もとゆき)さんは、1954年生まれ。東京都出身。東京大学大学院人文社会研究科博士課程単位取得退学。アメリカ文学研究者、翻訳家。

ENGLISH JOURNALで「英米文学この一句」を連載中。ポール・オースターやレベッカ・ブラウンら、アメリカ文学の翻訳を数多く手掛ける。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集。『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』(上・下、新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。

 

【音声DL付】対訳 英語版でよむ日本の憲法
柴田 元幸 (著), 木村 草太 (監修), 関 俊彦 (その他)

 


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