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『防災クエスト』防災×RPGという異色の組み合わせによる、家族で楽しめる防災本

辻直美さん著『防災クエスト』(絵:エイイチさん)

辻直美さん著『防災クエスト』(絵:エイイチさん)

辻直美さん著『防災クエスト』(絵:エイイチさん)が、小学館クリエイティブより発売中です。本書は防災とRPG(ロール・プレイング・ゲーム)を組み合わせた、これまでにないコンセプトの防災本です。

 

災害は怖いけど、防災はおもしろい

著者は、国際災害レスキューナースの辻直美さん。東日本大震災や西日本豪雨(平成30年7月豪雨)などで救助を行い、2019年発行の著書『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社)はベストセラーになりました。

 
辻さんが提唱する防災のテーマは「災害は怖いけど、防災はおもしろい」。多くの人は防災を難しく考えすぎ、自分でハードルを上げている側面があると感じている辻さんは、防災を真面目に捉えすぎず、遊びだと思って取り組むことが大切だと指摘します。

 
そこで本書は、防災へのハードルを下げ、家族全員がゲーム感覚で取り組めるよう、RPGの要素を取り入れています。

著者が課す防災ミッションを攻略してレベルを上げ、家族を守る“防災勇者”を目ざす、というストーリー仕立ての漫画で、防災を楽しく、気軽に学ぶことができます。

 

家族みんなで防災ミッションを攻略しよう

本書では、著者が考案した13の防災ミッションを漫画で紹介。家族で協力してミッションを攻略し、防災勇者になろうという、RPGを模したストーリーとなっています。

ミッション「防災ウォークをしよう」では、冒険に出る感覚で防災に取り組めるほか、「やってみたことが大事」と、読者のハードルを下げてくれます。

「リュックに給水する方法」「災害用トイレのつくり方」など、経験豊富な著者ならではの防災テクニックを紹介する図解ページもあります。

 

著者のコメント(本文より抜粋)

「私の考える防災は、日常の延長にあるものです。だから、だれにでもできる。子どもにも高齢者にも、普段はなかなか家事に協力しないパパにだってできる(笑)。家の中にあるものでできて、しかも簡単。やろうと思えばすぐ始められる。この気軽さがポイントです。だから私の考える防災は、ハマるとめっちゃおもろいんです」

 

防災クエスト ~家族みんなで防災ミッションを攻略しよう! ~ (小学館クリエイティブ単行本)
辻 直美 (著), エイイチ (イラスト)

「防災」と聞くと、「大変そうだな」「ハードルが高いな」と感じがちですが、そんなことはありません。災害は怖いけど、防災はおもしろいんです。

本書は、子どものいる家庭に最低限知っていてほしい防災の知識を、RPG(ロールプレイングゲーム)風のマンガで紹介する本です。防災はRPGに似ています。だれもが最初はレベル1。そこから少しずつ経験値を積み、スキルを覚えて、パーティ(家族)で力を合わせて災害に立ち向かう。本書では、防災スキルを覚えるための13のミッションを紹介しています。知るだけでOKの簡単なものから、少し難易度が高いものまで、さまざまですが、どれもゲーム感覚で取り組めるものばかり。防災に取り組んでいるのはママだけ、という家庭が多いかもしれませんが、パパも子どもも一緒になって、遊びながら防災に取り組めます。

より詳しい知識を得たい人のために、図解ページもあります。災害時の新型コロナウイルス対策のほか、災害レスキューナースである著者ならではの、リアルで役立つ情報が満載です。

防災が大変なのは初めの一歩だけ。その一歩目を踏み出すのに、本書は最適です。まずは本書を読むことから、家族の防災を始めてみてください。

 


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