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『男の子のやる気を引き出す 朝のことば』自分の力を信じて 努力を続けられる子どもは、どこが違うのか?

平岡宏一さん著『男の子のやる気を引き出す 朝のことば』

平岡宏一さん著『男の子のやる気を引き出す 朝のことば』

清風中学・高等学校・校長の平岡宏一さん著『男の子のやる気を引き出す 朝のことば』が、ビジネス社より刊行されました。

 

未来のリーダーたちに「人生の基盤となる考え方」を!

清風学園(大阪)は、池谷幸雄さんらオリンピックメダリストをはじめ、タレントの今田耕司さん、俳優の大谷亮平さんなど、著名人を輩出することで知られています。

 
同校が力を入れているのは“心を育てる教育”です。変化の激しい時代を生き抜くために、“粘り強く努力を続けること”などを中心に、生徒に繰り返し教えています。

その最たる機会は、毎日の朝礼。中高の全生徒が一堂に会する前で(現在はオンライン)、校長先生が含蓄のある講話を毎日毎日話して聞かせるのです。

 
子どもたちに、「諦めずに努力すれば道は開けること」「自利利他の精神を持ち、他人の役に立つこと」「失敗は認め、そこから学ぶこと」など、多感な時期だからこそ吸収して欲しい、人生の指標となる考え方を教えます。

 

「差別」「愛国心」などの難しいテーマも、わかりやすい講話に工夫

講話の内容は多岐にわたります。「努力を続ければ道は開ける」「世の中の役に立つ」といった分かりやすいものから、「真の愛国心とは」「差別は、なぜいけないのか」など、大人に誤解なく伝えるのも難しいテーマを、校長は豊富な知識・経験を織り交ぜて、子どもたちの興味を引くように工夫して話して聞かせます。

 
中学時代は勉強ができなかったけれど、一念発起して現在はコロンビア大学で教鞭をとるまでになった卒業生、不遇な時期に人の心の機微を学び、現在は成功している女性など、感動的な実話が盛りだくさん。大人が読んでも非常に励まされる一冊です。

 

本書の構成

第1章 強い心を育てる

第2章 核心に触れるまで努力する

第3章 リーダーに求められるもの

第4章 「自利利他」の精神を持つ

第5章 教養を自らの叡智とする

 

著者プロフィール

著者の平岡宏一(ひらおか・こういち)さんは、1961年大阪生まれ。清風学園専務理事、清風中学・高等学校校長。種智院大学客員教授。

早稲田大学第一文学部卒後、種智院大学を経て高野山大学大学院修士課程修了。1997年、同大学院博士課程単位取得退学。2020年、高野山大学より『秘密集会タントラ概論』で博士(密教学)を授与される。高野山真言宗僧侶。1988年から89年にかけてインドのギュメ密教学問寺に留学し、多くの密教典籍を学んで外国人として初めてCERTIFACATE(正式に伝授されたことを示す証明」)を受ける。1990年よりダライ・ラマ法王の密教関係の通訳を10回以上務める。

清風学園では文武両道を目標に掲げ、勉学にスポーツに力を入れている。仏教に基盤を置いた心の教育を実践し、21世紀に求められるリーダー像を追求している。

著書に『ゲルク派版 チベット死者の書』(学研)、『秘密集会タントラ概論』(法藏館)、共著に『チベット密教』(春秋社)、『須弥山の仏教世界 チベット』(佼成出版)、『アジアの灌頂儀礼』(法蔵館)ほかがある。法蔵館より『チッタマニターラ 瑜伽行修道の方法』(仮題)を2020年11月に刊行予定。

 
【清風学園の教育方針】

◎諦めずに努力し続けること
自分の慢心に気づき、心を入れ替えて練習に励み、オリンピックに出場した卒業生 → 本書40ページ

◎失敗で凹むのではなく、自らの糧に変えること
自社の失敗例を展示し、社員教育に活用している竹中工務店の話 → 本書134ページ

◎「自利利他」の精神を忘れないこと
ペットショップに勤めたけれど、殺処分に疑問をもって「保護カフェ」を始めた卒業生 → 本書156ページ

◎差別はなぜいけないのか
「世の中で、もっとも愛しいのは自分自身なのは当然。それならば、他の人も同様であることを理解するべ
き」というお釈迦様の言葉 → 本書191ページ

◎真の愛国心とは
米国での恵まれた暮らしを捨て、インドのチベット亡命政権に合流したチベット人の心 →本書125ページ
など、感動的なエピソード多数。

 

男の子のやる気を引き出す 朝のことば
平岡 宏一 (著)

校長が毎日語り続けた、未来のリーダーに贈る「朝礼」
オリンピック選手、政治家、教授、芸能人・・・・・・。
個性豊かな才能を輩出する大阪・清風学園。
その秘密は“心を育てる”教育にあった!

 


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